研究課題/領域番号 |
17592119
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
楊 淑華 松本歯科大学, 歯学部, 助教 (80360220)
|
研究分担者 |
上松 隆司 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 准教授 (40203476)
古澤 清文 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (90165481)
高橋 直之 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (90119222)
宇田川 信之 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70245801)
高橋 昌宏 松本歯科大学, 歯学部, 助教 (90340059)
中道 裕子 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 助手 (20350829)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
5,880千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 480千円)
2007年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | 骨吸収 / リポ多糖 / ペプチドグリカン / 破骨細胞 / RANKL / 骨芽細胞 / Nod2 / 炎症性サイトカイン / 歯周疾患 |
研究概要 |
歯周疾患において認められる歯槽骨吸収は、リポ多糖(LPS)などの菌体成分により誘導される。菌体成分ペプチドグリカンの構成成分であるMuramyldipeptide(MDP)とDAP-containing desmuramyl peptide(iE-DAP)は、細胞内に存在する受容体Nod1やNod2にそれぞれ結合し、作用を発揮すると考えられている。 本研究では、Nodシグナルがどのようにして、LPSが誘導する破骨細胞形成の促進や骨吸収機能を制御するのか、その分子機構の解明を目的とした。 (1)破骨細胞分化におけるNodシグナルの促進作用の解析。マウス骨芽細胞と骨髄細胞の共存培養系において、活性型ビタミンDにより誘導された破骨細胞分化をNod1リガンドのFK156は促進した。また、LPSやIL-1が誘導る破骨細胞分化をMDPやFK156が促進した。骨髄マクロファージの培養系においてM-CSFとRANKLが誘導する破骨細胞分化をMDPやFK156は促進しなかった。(2)NodシグナルとTLRシグナルの相互作用の解析。骨芽細胞培養系において、MDPはLPSやIL-1が誘導するRANKLの発現を促進したが、活性型ビタミンDの作用を増強しなかった。骨芽細胞はNod2を発現していないが、LPSやIL-1によってNod2の発現が誘導された。(3)NodのRNAiによる発現抑制実験。Nod1およびNod2に対するRNAiを、ウイルスベクターを用いて骨芽細胞に導入した。Nod2をノックダウンした骨芽細胞と骨髄細胞との共存培養系において、LPSやIL-1による破骨細胞分化に対するMDPの促進作用が消失した。(4)NodのMDPの認識機構とアポトーシスの解析。Nod1は骨芽細胞および骨髄マクロファージで常に発現していた。FK156は、破骨細胞前駆細胞のM-CSFとRNAKLが誘導する破骨細胞分化に対して作用しなかったが、骨芽細胞と骨髄細胞の共培養系で活性型ビタミンDの誘導する破骨細胞分化を促進した。アポトーシスに関する解析は終了しなかった。
|