研究課題/領域番号 |
17592204
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
兵藤 好美 岡山大学, 大学院・保健学研究科, 准教授 (90151555)
|
研究分担者 |
田中 共子 岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (40227153)
田中 宏二 岡山大学, 教育学部, 教授 (00087983)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,840千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | ヒヤリハット / 看護場面 / ヒューマンエラー / 看護学生 / 医療事故背景要因 / 危険予知能力 / 黙従性 / ストレス反応 / 共分散構造分析 / ソーシャルサポート / 危険予知 / 安全教育 / 看護師 / 外的要因 / 内的要因 / 日常エラー / 安全態度 / ヒヤリハット体験 / リスクマネージメント / 日常生活エラーパターン / 活動性 / のんきさ / Medical SAFER / P-mSHELL |
研究概要 |
1. 「看護場面における医療事故背景要因とエラー発生の関連性」について多変量解析を行うために,調査施設を増やした上で、2度にわたる検討を行った。その結果、看護師のストレス反応を媒介としてヒヤリハットへと結びつく間接的な効果が示された。逆に、アサーション能力やソーシャルサポート、自己効力感などはストレス反応の低減に関連しており、間接的にヒヤリハットを減少させる要因であることが示された。特に「看護場面における医療事故背景要因とヒヤリハットの関連性」に注目した点で、他に類をみない意義深い結果が得られた。 2. 「医療事故背景要因のエラー発生に至る生成プロセスの動的モデル」を作成してきた。分析過程において、自分自身で確認する習慣が、しばしばストッパーとなっていた。上司からサポートを多く得ている看護師は、ヒヤリハットの回数にストレス反応の高低が影響を及ぼさないが、上司からのサポートが少ない看護師は、ストレス反応が高まることで、いつもよりヒヤリハットを起こしやすくなる傾向が見られた。また、疑問に思っていても黙って指示に従ってしまう黙従性の態度が強い者は、ヒヤリハットの報告が多いことも明らかになった。エラー発生要因については、一部モデル化が進みつつあるが、防御に拘わる要因について、数量的に分析した研究は殆ど見られない。今後の医療事故防止に向けた基礎的研究として、意味深い研究になっていくと思われる。 3. 看護学生の危険予知能力を高めていく方法として、討論・グループ発表の時間を設け、実証的研究を行った。また医療事故予防に向けての「リスク体験ゲーム」を開発し、看護学生には講義、看護教員には講習会の時間の中で、実施した。その結果、安全に対する意識に有意な変化が見られた。
|