研究課題/領域番号 |
17592219
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
杉本 吉恵 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教授 (40280185)
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研究分担者 |
塩川 満久 県立広島大学, 保健福祉学部, 講師 (60263654)
網島 ひづる 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教授 (90259432)
青井 聡美 県立広島大学, 保健福祉学部, 助手 (10321217)
高辻 功一 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70127249)
山中 道代 県立広島大学, 保健福祉学部, 講師 (60280187)
森木 ゆう子 県立広島大学, 保健福祉学部, 助手 (70374163)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 車椅子移乗介助 / キネステティクス / 看護技術 / 視聴覚教材 / 看護教育 / キネステティスク / キネステティク |
研究概要 |
キネステティクスの活用の実際を知るためにドイツとスイスの訪問看護ステーションや障害者福祉施設や高齢者施設を視察した。そこでは、キネステティクスを施設のケアに導入したことで、職員の腰痛が減少し、ケアを受ける人の自立が高まってきたことを知った。また、キネステティクスの研修会にも参加し、臨床研修を取り入れた研修方法を学んだ。ドイツやスイスでのキネステティクスの教育は、キネステティクス協会が育てたトレーナーによって行われていた。日本の看護技術教育にキネステティクスをそのまま導入するのは現時点ではかなり難しいが、キネステティクスで使われている具体的な技術を看護技術に取り入れることは可能かと思われた。 車椅子移乗介助の中の起き上がり介助法について、従来の仰臥位から端坐位に介助する方法と、仰臥位から側臥位にして端坐位に介助する方法を比較し、介助者および被介助者の身体的負担を検討した。その結果、介助者は、後者の方法が身体的な負担が軽いと感じていることがわかった。また、被介助者では、前者の方法では不安定感があると感じていた。後者の方法が介助者にとっても被介助者にとっても、身体的負担の少ない介助法となっていた。研修会用の視聴覚教材の内容として、後者の方法を取り入れた。 熟練看護師が実践している車椅子移乗介助方法を基にした研修用の視聴覚教材を作成した。具体的には、パンフレットと、介助の様子を動画にして取り込んだCD教材を作成した。教材の内容は、車椅子移乗介助を始めるにあたっての環境の整備、起き上がり介助、立ち上がり介助、立位での方向転換の介助、座らせの介助とした。教材の使用にあたっては説明、体験、お互いの介助練習をするよう具体的な指導方法を付け加えた。この教材を使用して看護師を対象に研修会を実施した結果、介助方法が改善し、臨床にも適用しやすいと評価を得た。
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