研究課題/領域番号 |
17592230
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
富 律子 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (70197911)
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研究分担者 |
大江 真琴 横浜市立大学, 医学部, 助手 (60389939)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,350千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | がん看護 / 看護倫理 / がん化学療法看護認定看護師 / がん性疼痛看護認定看護師 / 認定看護師教育課程 / 認定看護師 / 倫理的ジレンマ / 倫理的推論能力 / 倫理的感受性 |
研究概要 |
本研究は認定看護師の継続教育における看護倫理支援プログラムの開発に関するもので、具体的には、がん化学療法看護認定看護師、がん性疹痛看護認定看護師などのがん関連領域の認定看護師の、教育課程における看護倫理教育や実践で体験する倫理的問題、看護倫理に関する学習ニーズなどの実態を明らかにした。 がん関連領域の認定看護師教育課程(4教育機関)で提供されている倫理教育(15時間)の主な内容は、"倫理原則""患者の権利""アドボカシー""情報管理、"日本看護協会:倫理綱領""ケアリング"等看護倫理のコア概念や基本的知識であった。教育方法としては、教育目標や倫理という教科目の特性から、学生自身が既習の知識を活用して状況を分析推論し、看護師としてとるべき行動を決定する能力を育成するよう「グループワーク学習法」や「事例検討」が取り入れられていた。 がん化学療法看護認定看護師が体験する主な倫理的問題は、適切な情報提供がなされないことによる患者の選択権の侵害と不充足に関連した倫理的問題、医師本位のインフォームドコンセントと患者の選択権の不充足と医療者の役割不足に関連した倫理的問題であった。これらへの認定看護師の主な対応は、(1)患者の治療への意思決定の支援、(2)検査情報を十分活用し自己管理へのセルフケアの支援、(3)認定看護師が役割と責任責務から自己研鎭すること、(5)同僚や他専門職者と協同して緩和ケアチームを発足させ活動することであった。がん性疹痛看護認定看護師が体験する主な倫理的問題は、医師の不十分な疹痛管理に関連した倫理的問題、患者の意向より状況優先の延命措置・蘇生に関連する倫理的問題、在宅支援と薬物管理の困難に関連する倫理的問題であった。これらへの認定看護師の主な対応は、(1)「緩和ケアチームの活動」・「処方マニュアルの作成」、(2)「疹痛緩和への理解の不断の努力」(3)「麻薬管理マニュアルを活用して患者家族を支援」などであった。
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