研究課題/領域番号 |
17592254
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 |
研究代表者 |
白水 眞理子 (白水 真理子) 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (60228939)
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研究分担者 |
間瀬 由記 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (60256451)
和田 美也子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (30381677)
杉山 みち子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (60134532)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 看護学 / 慢性看護学 / 糖尿病 / 介入研究 / 疾病依存状態 / 生活の編み直し / 3次予防 / 虚血性心疾患 / 慢性病看護学 / 疾病併存状態 |
研究概要 |
虚血性心疾患を発症した糖尿病患者16名を対象に生活の編み直しを支援する教育プログラムを開発し、評価することを目的に研究を実施した。 参加者の1年間の健康指標の推移をみると血糖コントロールは、介入前と比較して有意に改善し、善玉コレステロールが増加、肥満指数や血圧値は安定しており健康状態は良好であった。 次に食物頻度調査の分析では、塩分摂取量は、介入前と比較して6ヵ月後が有意に低く、カロリー摂取量は、6ヶ月後までほぼ医師の指示カロリー通りの量を取ることができ、甘味摂取量が減り、改善傾向がみられた。 参加者の病気をもつことに関連した感情的負担感は、介入前よりも有意に低下しており、健康行動の自己効力感は上昇傾向がみられた。自己管理の達成感、満足感や療養生活の快適感は70点程度で推移していた。以上より感清的負担感が減り、効力感が増すという望ましい変化を示し、比較的高い自己管理の満足感や達成感を維持していることが明らかになった。 糖尿病を基礎疾患にもち虚血性心疾患に対する治療を受けて1年未満の外来通院患者およびクリニック受診者10名に聞き取りによる質問紙調査を実施し、比較群として介入群との比較を行った結果、HbAlc値は介入群の方が低く、3ヵ月後と6ヵ月後の値で有意差が認められ、教育プログラムが血糖コントロールに有効であることが示唆された。また有意ではなかったが介入群は感情的負担感が比較群よりも低く、自己管理達成感、自己管理満足度は有意に高く、自己管理の認識において、良い影響がみられていた。 極めて少ない標本数での分析とはなったが、プログラムの有効性を支持する結果がいくつか明らかになった。今後は標本数を増やし、より厳密なデザインでプログラムの有効性を検討することやプログラムの実現可能性を高めることが課題となる。
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