研究課題/領域番号 |
17592320
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 高知女子大学 |
研究代表者 |
池添 志乃 高知女子大学, 看護学部, 准教授 (20347652)
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研究分担者 |
野嶋 佐由美 高知女子大学, 看護学部, 教授 (00172792)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 家族の介護キャリア / ケアガイドライン / 脳血管障害患者の家族 / 認知症高齢者の家族 / 生活の再構築 / 脳血管障害 / 認知症 / 看護介入 / 介護キャリア / 良循環 / 悪循環 / 影響要因 |
研究概要 |
本研究は、脳血管障害患者や認知症高齢者と共に生きる家族のケア行動を捉え、介護キャリアの発展を促進あるいは困難にしている理由や背景について明らかにした上で、介護キャリアを支える看護介入方法を開発することを目的とした。脳血管障害患者または認知症高齢者を主に介護している家族の介護キャリアモデルに基づき、家族の介護キャリアの形成に影響する条件の抽出、病気の違いによる家族の介護キャリアの比較検討、フォーカスグループによるケアガイドラインの評価、洗練化などを含む5段階のプロセスを経て、家族の介護キャリアの形成、創生を支える看護援助を導き、『家族の介護キャリアを支えるケアガイドライン』を作成した。本ガイドラインは、(1)家族の介護キャリアとは(2)家族の介護キャリアを理解するポイント(3)家族との援助関係の形成(4)家族のエンパワーメントモデルをもとに家族の介護キャリアを支える看護介入の選択(5)資料という5つの項目構成による。家族の介護キャリアの発展を支えるために効果的な看護ケアとして《介護キャリアの基盤を支える看護》には〈介護への価値づけを支える看護〉、《介護キャリアの形成を支える看護》には〈家族の知恵の発展を支える看護〉〈オープンになりつながりを形成することを支える看護〉、《介護キャリアの創生を支える看護》には〈その人らしさを守ることを支える看護〉〈家族らしさを保つことを支える看護〉〈コントロール感を獲得し介護者としての地位を確立していくことを支える看護〉〈自己信頼の場の形成を支える看護〉〈自信の獲得を支える看護〉、《悪循環を断ち切ることを支える看護》として〈限界枠の形成を支える看護〉〈認められていることの確信を得ることを支える看護〉〈病者との関係性の確信を得ることを支える看護〉が導かれた。それらの看護ケアに対する家族エンパワーメントを支援する看護介入として、『家族の日常生活、セルフケアの強化』『家族への情緒的支援の提供』『家族教育』『家族の対処行動や対処能力の強化』『家族関係の調整・強化、コミュニケーションの活性化』『家族の役割調整』『親族や地域社会資源の活用』『家族の意思決定の支援・アドボカシー』を示した。
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