研究課題/領域番号 |
17592325
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 (2006-2007) 自治医科大学 (2005) |
研究代表者 |
岸 恵美子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (80310217)
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研究分担者 |
米澤 純子 (高石 純子) 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (50289972)
望月 由紀子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助手 (70440253)
鈴木 久美子 自治医科大学, 看護学部, 講師 (80341783)
佐藤 幸子 自治医科大学, 看護学部, 助手 (60364535)
篠澤 俔子 自治医科大学, 看護学部, 教授 (20348022)
春山 早苗 自治医科大学, 看護学部, 助教授 (00269325)
舟迫 香 自治医科大学, 看護学部, 助手 (60406171)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,440千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 看護実践 / へき地 / 地域ケアシステム / 実践能力育成 / ヘルスニーズ |
研究概要 |
へき地において、地域ケアシステム構築に必要な看護実践能力を明らかにするために、(1)へき地において地域ケアシステム構築に関わる保健師の地域看護活動の展開、(2)地域ケアシステム構築にかかわる保健師の地域看護活動の実際と課題、について研究を実施したので、以下に述べる。 1.の結果:過疎地域、山村地域、豪雪地帯等の地域特性をもつ、すでに地域ケアシステムを構築している3地域において、関わる看護職及び介護職を対象に、地域ケアシステム構築にかかわる要因、地域ケアシステム構築のプロセス、構築前後の住民のニーズの変化等について面接調査を実施した。保健師は、日ごろの看護活動から見出した課題をさらに実態調査で明らかにした上で、住民の意見を取り入れながら、他職種と協働して、システム「準備期」「初期」「中期」とプロセスを踏んで実践していることが明らかになった。また同時にシステムを評価し、システムを維持するために住民に常にシステムをアピールするなどの工夫を実践していた。 2.の結果:地域ケアシステム構築にかかわる保健師の活動の実際、困難にする要因、必要な知識・技術を明らかにすることを目的に、全国の保健師1,000名を対象に自記式質問紙調査を実施し、有効回答率は46.7%であった。システム構築は保健師の役割であると9割以上が認識し、6割以上が実際にかかわっていたが、約9割がシステム構築を困難と答え、保健師自身の知識や能力不足をあげていた。 以上より、特に経験の浅い保健師には、個別・集団の支援技術よりも、地域をアセスメントし住民と協働して施策化を進めていくためのスキルを高める研修や支援を実施していく必要性が示唆された。特にへき地においては、地域ケアシステム構築のための知識・技術の習得だけでなく、住民のニーズや特性にあったケアシステム構築を研究機関等が支援する必要性も示唆された。
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