研究課題/領域番号 |
17600001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
表象芸術
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
応 雄 北海道大学, 大学院文学研究科, 助教授 (50322772)
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研究分担者 |
中山 昭彦 北海道大学, 大学院文学研究科, 教授 (80261254)
武田 雅哉 北海道大学, 大学院文学研究科, 教授 (40216908)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 身体表象 / 日中映画 / cinematic body / マゾヒズム / メロドラマ / 越境する身体 / 傷ついた身体 |
研究概要 |
【1、国内・国際学術シンポジウムでの口頭発表】 (1)研究代表者=応雄は、平成17年8月24〜26日に北京で開催された「東アジア文学における戦争と歴史の記憶」国際シンポジウム(中国社会科学院文学研究所主催)に出席し、「戦争・メロドラマ・女性表象-『春の河、東へ流る』再考」と題した研究発表をした。(2)研究代表者=応雄は、平成17年10月9日に開催された日本中国学会第57回大会シンポジウム「北の都の<幻灯事件>-図像・映像による中国探索」(於北海道大学)に出席し、「メロドラマ・傷ついた身体・革命-『〓妹花』『南海長城』をめぐって」と題した研究発表をした。(3)研究代表者=応雄は、平成18年6月2日に開催された「加工/仮構される身体-ロボット・女性表象・断片の政治学」国際シンポジウム(フランス国立東洋言語文化大学)に参加し、ディスカッサントとしてコメントを行い、そのコメントに基づく文章「<亡霊>と出合ったとき」を、『機械=身体のポリティーク』(青弓社、2006)に発表した(pp.76-82)。 【2、本研究のための国際シンポジウムの開催】 初年度の研究の重要な企画のひとつとして、「越境する身体-日中映画の場合」と題した国際シンポジウムを平成18年3月15日に北海道大学にて開催した。研究代表者=応雄(総合司会)、研究分担者=中山昭彦・武田雅哉、研究協力者=晏〓妃・潘若簡が参加し、また明治学院大学斉藤綾子、北海道大学大学院博士課程川崎公平も加わる形で、「逸脱する身体と歴史性-原節子と高峰秀子を中心に」、「動員された身体-戦時中の映画における身体政治学」、「トラウマ記憶と女性身体表象-近年の中国映画を中心に」、「黒沢清における幽霊/身体-『回路』を中心に」と題した四つの、日中映画における身体表象に関する研究発表が行われた。 【3、諸分野における研究の推進と研究論文・研究成果報告書のまとめ】 日中映画における身体表象と映画身体、その重層的関係の解明を、映画作家(成瀬巳喜男、張徹)や映画ジャンル(メロドラマ、武侠=カンフー映画、プロパガンダ映画)等諸分野において試みた。特に映画の物質性に重点をおいた映画身体(cinematic body)論と、マゾヒズム・モデルの映画論とのふたつの考察により、1970年代以降の現代映画理論に対する反省と修正を試みることができた。これらの研究成果を、学術雑誌論文に反映させ、研究成果報告書にまとめた。
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