研究課題/領域番号 |
17600005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
表象芸術
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
高須賀 昌志 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (30262249)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,840千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 環境芸術 / 表象芸術 / パブリックアート / 環境デザイン / 地域振興 / 環境考古学 / 環境人類学 / 芸術諸学 / アートプロジェクト |
研究概要 |
1.先行事例研究 2.環境芸術における「場所性」 3.環境芸術と市民との関係性 4.トポフィリアとしての環境芸術 5.環境芸術の創造のプロセス 以上の5つの観点から多角的な考察を踏まえ、「環境芸術」についての基本的な概念整理と理念構築を試みた。100カ所を越える国内外の先行事例研究を踏まえ、環境芸術と社会との密接な関わりを確認するとともに、その影響力を実体験した。これらは環境芸術のはたらきに社会的機能が存在することの証左であると同時に、自ずと表象芸術全般の社会における機能や可能性の一端をも示すことにつながっている。そこには常に「飛躍」「奇跡」「偶然」があり、それを我々は受容している。環境芸術はその成立要件である公共性や風土性によって必然的に社会関係を包含することとなる。その延長に我々は「トポフィリア」の感情を抱く。それが最大の社会的機能であると言える。『5.「環境芸術」創造のプロセス』では研究代表者自身による実際の制作研究や実施したプロジェクトに基づき、その生成プロセスを具に検証し、環境芸術における具体的な問題や課題について言及した。中でも環境芸術を存在させる上で、創造する側である作者を含めた「主体」と、公共性に制御される「意味・目的」と、その社会的背景である「環境」の3つの関係性において、整合性ある統合をおこなうことが極めて難解であること明らかにした。また、その評価については、トポフィリアという観点が基底になる。これらの観点こそが今後の環境芸術を考える視点として重要なものであり、環境芸術の更なる社会的な広がりへの可能性につながる起点と結論づけた。
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