研究課題/領域番号 |
17600012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
表象芸術
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
兼子 正勝 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (30169578)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | メディアリテラシー / 知の形成 / シミュレーション / インテリジェンス / イメージ理論 / ユーザーモデル |
研究概要 |
映像からCG, WEBなどの現代諸メディアについて、そのコンテンツを的確に分析・評価するとともに、的確に構想・制作する総合的な知を、いわゆる「メディアリテラシー」より高度かつ実践的なものとして筆者は「メディアインテリジェンス」と呼ぶが、そのメディアに関する「知」がどのように形成されるかをシミュレーション環境を通して分析・考察・理論化するのが本研究の目的である。 平成17-18年度の研究助成対象期間に、おこなったことは以下の通りである。 1)まず、申請時点で計画していたものとして、web上で動画の撮影・編集のシミュレーションをおこなう環境「Virtual Movie Studio」の基盤システムを構築した。また、このシステムを順次発展させ、スタジオセッティングやシナリオ制作をシミュレーションするシステムを追加した。 2)申請時点で計画していなかったが、研究のために有効であると考え、web上で動画と漫画の特性を組み合わせるコンテンツ制作システム「Movie Comics」のシステムを構築した。 3)この二つのシステム使って、web上でデジタルメディアコンテンツ制作のシミュレーションをおこない、「メディアを分析・制作する知」がどのように形成されるかを調査検討した。 4)これらをもとに、研究発表、特許申請等をおこなった。 全体として、2)の「Movie Comics」から興味深い知見が得られた。「Movie Comics」は漫画や動画という「個別メディア」の枠を越える試みであり、これによって個別メディアについての反省的意識が深まると同時に、あたらしいコンテンツを制作する創造性が形成されたと考えられる。
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