研究課題/領域番号 |
17600019
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
表象芸術
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
中村 透 国立大学法人琉球大学, 教育学部, 教授 (20101454)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,710千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 沖縄伝統楽器 / 音楽創造 / 作曲技法 / 中国伝統楽器 / 演奏法 / 三線奏法の開発 / 沖縄箏曲の奏法 / 洋楽器と伝統楽器 / 間テクスト性 / 沖縄胡弓の独奏 / 古箏の伝統奏法と現代奏法 / 国際情報交換 / 中国 |
研究概要 |
本研究の目的は、音楽創造に向けて沖縄伝統楽器の新しい奏法を開発することにあった。伝統楽器の奏法開発については沖縄県立芸術大学琉楽科大学院生と、国立劇場おきなわ研修生の協力を得ながら、三線・胡弓・笛・琉球箏曲・太鼓の、楽器合奏としての新しい語彙の開発を探求した。従来までは、歌三線への付随的な地位にとどまっていた沖縄胡弓を、独奏楽器としての独自の表現力を開発することも試みた。これらの試みは、研究協力者の創作作品として試演され、その経過と分析を研究者自身が分析的な角度から論考化した。 また、沖縄伝統音楽の多様な音楽語法を基盤にしながら、西洋芸術音楽の創作法のなかへ新しい音楽語彙として転用することで、現代音楽作品に新しい表現法を拓くことも本研究の目的であった。これらは研究期間中、研究者自身の5曲の創作作品として演奏公開、及びその一部が出版されることによって達成された。 中国の伝統楽器古箏Gu-zhengの高度な技法をもつ奏法の調査は本研究に極めて有意義であった。古箏の伝統的様式が、地域・歴史性によって五つの流派があり、その音楽様式が各地の言語(音調性)と文化に深く関わっていることは重要な知見であった。古箏の専門的な奏者の協力で、演奏技法に焦点化した記録映像を編集できた。この映像は、今後沖縄の箏演奏家のための参考教材として公表する。
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