研究課題/領域番号 |
17602002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
「総合的な学習」のカリキュラム開発
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
浅沼 茂 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30184146)
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研究分担者 |
児島 邦宏 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70014826)
橋本 美保 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (60222212)
古屋 恵太 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (50361738)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 教科との連携 / 国際理解 / 環境教育 / 情報教育 / 福祉教育 / フィンランドの教育実践 / アメリカの教育実践 / 学習活動 / メタ認知 / 問題解決能力 |
研究概要 |
本研究は、これまでの資料やデータの集積から、分析を進め、総合的学習の実践者の意識や目標達成の程度を実際のデータから解析し、解釈を進めた。その結果、教師のもつ認知的なメタファーが総合学習においては、非常に重要な要素であり、その活動の構成主義的な発展は、教師自身が元に持っている、メタ構造が規定的な影響力をもつことを明らかにした。 歴史的には、このような実践構造の基本型は8年ほど前の進歩主義教において展開されており、その目標とその目標達成に向けての計画、全体の学習デザインに関してどのような類型とそれぞれの構造がありうるのか明らかにされた。次に問題解決能力、企画力、創造力と言われるような能力がどのような学習活動と内容を通して発達しうるものになるか、実証的な調査分析を行った。特に、教科の内容との連携を図る能力の一般的な構造を先進的な実践を行っている学校と教師のメタファーを解析した。その結果、総合的な学習の領域は、これまでの国際理解、環境、情報、福祉・健康というような枠組みにとどまらず、教師のメタ認知構造においては、読み、書き、調べ学習のような教科学習の基本的な学習活動と相互の影響があり、教師の学習に対する哲学や人間観が、実践の質を高める上で大きな影響力を持っていることが明確になった。 外国における優れた教育実践をアメリカやフィンランドに探ってみると、教師のメタ認知構造が大きな影響力があり、その構造の形成が重要であることが明確になった。教師の持つ科学的な思考の構造に関する理解や子どもの概念発達に関する哲学的な概念理解というものが子どもの基礎的な能力の発達に大きな影響力をもっていることが明らかになった。
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