研究課題
基盤研究(C)
本研究は、参加・体験型の手法を導入した総合的な授業の開発を目指すものである。特に、人権意識や自己理解・他者理解に基づく共生意識と自立した生活者としての意識を育む学習内容に着目し、家庭科あるいは総合的な学習の時間において、子どもの主体的な学びが広がるような学習展開について提案を行った。研究を進めるに当たっては、小・中・高校の教師たちの授業提案を受けて改善策を検討するアクション・リサーチの手法を取り入れた。現場の教師たちの家庭科授業研究会を組織し、個々の教師たちに対する支援を行いながら、授業改善に向けた実践的な取り組みを推進することを本研究の目的とし、調査研究を行った。初年度である平成17年度には、イギリスにおける研究動向の実地調査を行い、参加型学習を取り入れた授業の在り方と実践研究の方法論としてのアクション・リサーチについての最先端の取り組みを把握した。次年度である平成18年度には、継続してきた授業研究会の参加メンバーである小・中・高校の教師とともにアクション・リサーチによる授業研究を積み上げ、個々の教師の授業における課題の検討と授業改善を進めた。最終年度である平成19年度には、家庭生活に密接にかかわり家庭科教育においても推進が期待されている現代的課題である環境教育を専門とする研究者による講演と、授業研究に造詣の深い研究者2名をシンポジストとするシンポジウムを開催した。いずれも、現場教師の多数の参加を得て、今後の家庭科教育における参加・体験型の授業開発に向けた授業実践研究への示唆を得ることができた。
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日本教科教育学会誌 30-3
ページ: 57-60
日本教科教育学会誌 第30巻第3号
KGKジャーナル 41-2
ページ: 4-5
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KGK Journal Vol Vol.41, No.2
The bulletin of Japanese Curriculum At the Research and Development Vol.30, No.3
Rediscovery home economics education