研究課題/領域番号 |
17604001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食の安全
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
川本 恵子 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 助教授 (20360977)
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研究分担者 |
牧野 壯一 (牧野 壮一) 国立大学法人帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (30181621)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 食品衛生 / 食品媒介感染症 / アトピー / リステリア / リステリア症 |
研究概要 |
アトピー性皮膚炎のモデルマウスでアトピー素因をもつと考えられているNC/Ngaマウスは、リステリア感染において極めて高い感受性を示した。C57BL/6、BALB/c、NC/NgaマウスにおけるLD50は、それぞれ9.80×10□、6.50×10□、1.85×10□と、抵抗性を持つC57BL/6マウスに比較してNC/Ngaマウスは5000倍以上の高い感受性を示した。また感染経過中の血清IFN-r値は対照マウス(C57BL/6、BALB/c)と比較しても有意な差は認められなかったが、IL-10は感染3日目から顕著に高い値を示すことを見出した。NC/NgaマウスにおけるIL-10の役割を明らかにするため、マウスIL-10に対するポリクローナル抗体を作製し、中和実験を行ったところ、NC/Ngaマウスへの抗IL-10抗体投与により生存率は低下した。また対照マウスへの組換えマウスIL-10を投与したところ、生存率に若干の改善が見られた。NC/NgaマウスにおけるIL-10産生細胞を同定するため、各系統のマウス由来マクロファージをリステリア菌で刺激した場合のIL-10産生について調べた。脾細胞,骨髄由来培養マクロファージ、および末梢単核球を熱処理殺菌したリステリア菌と共に培養し、培養上清中のIL-10レベルを測定したが、3系統のマウスマクロファージ間では顕著な違いは見られなかった。抗CD25抗体を投与したNC/Ngaマウスでは、コントロールに比べ血清IL-10濃度の低下が見られた。以上の結果より、制御性T細胞がIL-10産生に関与し、リステリア症において宿主に有益に作用する可能性が示唆された。
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