研究課題/領域番号 |
17604007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食の安全
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研究機関 | 名古屋女子大学 |
研究代表者 |
国松 己歳 (國松 己歳) 名古屋女子大学, 家政学部, 教授 (70145746)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 抗体 / 生理活性ペプチド / 分析化学 / ペプチドアレイ / ダイオキシン / アリール炭化水素受容体 / ペプチド |
研究概要 |
抗体は抗原結合部位ばかりでなく、その非抗原結合部位(Fc)によるFcγ受容体やFcRnへの結合により多彩な生物活性を有している。近年抗体工学において抗ウイルスヒト型モノクローナル抗体や抗腫瘍性ヒト型モノクローナル抗体の非抗原結合部位(Fc)を遺伝子組み換え技術を用い、血中の半減期やFcRnへの結合力の向上に成功している。また非抗原結合部位(Fc)をレプチン、エリスロポイエチンと融合したFe-Leptin、Epo-Fcなどが作られ、半減期が向上したことが報告されている。しかしIgGが結合するFeRn上の詳細な結合領域は明らかではない。そこで本研究では人工合成抗体の分子設計を目的にモノクローナルヒトIgG1の蛍光プローブをリガンドにして、FcRnの全アミノ酸配列を網羅するペフチドアレイを用いてFcRnの機能性領域を詳細に検討した。ヒトFcRnα鎖の細胞外ドメインを標的に14merペプチドを13アミノ酸重複させ14merペプチド261種類を、Fmocアミノ酸を用いてセルロース膜上に網羅的ペプチドアレイを作製した。その結果FITC-IgGに対してABCDの4つの領域に結合サイトが認められた。これらをヒトFcRnやラットFcRn/IgG・Fc複合体を3次元立体構造解析するとそれぞれのサイトはタンパク質表面に局在し、特にAサイトがIgG FcのCH2/CH3接合部に接していることが推測された。ヒト型抗体がガン治療や抗ウイルス、クローン病、アルツハイマー病治療剤として開発され、IgG1抗体Fc部位の変異体はFcRnへの結合が10倍に増強されるととに血中半減期が4倍近く延長したことが報告されてい。今回明らかにしたIgG結合性ABCDサイトはダイオキシン・異常プリオン識別人工合成抗体の改変用ツールとして抗体工学への応用が示唆された。
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