研究課題/領域番号 |
17605013
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
睡眠学
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 |
研究代表者 |
西原 京子 財団法人東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 研究員 (80172683)
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研究分担者 |
本多 真 財団法人 東京都医学研究機構, 副参事研究員 (50370979)
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,850千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 産褥婦 / 睡眠障害 / 産褥期うつ状態 / 睡眠ポリグラフィ / アクチグラフィ / フリーラン / ポリグラフィ |
研究概要 |
産褥期の睡眠障害として、産褥期うつ状態(産褥ブルーズ症候群)と子どもの概日睡眠覚醒リズムのフリーランに起因する睡眠障害が主に考えられる。これらの睡眠障害は、産褥期に非適応状態をつくり、睡眠不足でも適応している健康な母親の睡眠と異なるのだが、こうした概念の確立はなされていない。本研究では、この2つの睡眠障害の病態解明を目指した。 方法としては、妊娠後期33週、36週、出産2週、6週、12週に母親の睡眠ポリグラフィと母子のアクチグラフィを12組にprospectiveに行った。その結果、本実験範囲では、産褥期うつ状態の母親は記録できなかったが、子どもがフリーランした1組が記録できた。以下が本研究の要旨と成果である。 1、産褥期に適応している母親と子どもの活動量の同調が強く、うつ状態の母親の場合は、以前のケース報告から同調が弱いことが示唆された。 2、子どもの概日睡眠覚醒リズムがフリーランしたケースでは、母親のリズムも子どものリズムに追従した。この時の母親の妊娠後期の概日リズムは、フリーランしない子どもを持つ母親のリズムより周期が長く、子どものフリーランに何らかの影響があることが示唆された。 3、妊娠後期で、胎動により誘発された母親の睡眠中の微小覚醒(micro-arousal)が世界で初めて記録できた。これは今後の妊婦の睡眠障害の研究の窓を開いた。 4、この研究の発展的成果として、胎児の動きを長時間記録することに成功した。この方法は、産科医療分野で、家庭用長時間胎動モニタリング法として、胎児のwell-beingをみることができるので、特許出願中である。
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