研究課題/領域番号 |
17607006
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アレルギー
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
堀 利行 京都大学, 医学研究科, 講師 (70243102)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ANP / NO / guanylyl cyclase / 樹状細胞 / アレルギー / gualnylyl cyclase |
研究概要 |
本研究では、DCに発現する2つのguanylyl cyclase、すなわちANPの受容体GC-AおよびNOの細胞内受容体soluble GCを介する免疫制御機構を解析した。まず、ヒトDCに対するNOの影響について検討し、ヒト末梢血CD11c+myeloid DCとCD11c-plasmacytoid DCのいずれもがNO処理によりTh2免疫応答誘導型の形質に極性化することを明らかにした。すなわち、CD11c+DCでは、LPS刺激後のIL-12産生が、plasmacytoid DCではTLR9のリガンドであるCpG oligo DNAによる刺激後のIFN-αの産生が著明に抑制され、臍帯血から分離したナイーブT細胞をTh2型に分化させた(J.Immunol.175:806-812,2005)。次に、京都大学医学部附属病院耳鼻咽喉科との共同研究で、切除扁桃を用いて、in vivoでGC-Aを発現している細胞があるかどうかを検討した。その結果、T細胞領域にDCの分布と一致してGC-A+細胞が認められた。さらに、浮遊細胞にしてフローサイトメトリーで解析すると、CD123+のpDCと思われる細胞がGc-Aを強く発現していた。末梢血のpDcは分離直後にはGC-Aを発現しないが、IL-3やcpGoligoDNAで活性化すると発現が誘導された。GC-Aを発現させておいてANPを添加すると濃度依存性に細胞内cGMPの上昇が認められpDcに発現するGC-Aは機能的であることが示された。また、cpGoligoDNAでpDCを刺激するときにANPを加えると濃度依存性にIFN-αの産生が抑制された。以上のことから、in vivoにおいて少なくともリンパ組織のpDCはGC-Aを発現しANPによる機能制御を受けることが示唆された(論文投稿中)。以上のわれわれの研究成果から、DCの2つguanylyl cyclaseがTh2優位の免疫応答とアレルギー病態の成立に深く関与することが明らかとなった。
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