研究課題
基盤研究(C)
アレルゲン特異的IgE抗体を介したアレルギー反応において中心的役割を果たし、多くの抗アレルギー剤ターゲットとなっているマスト細胞を対象に、その特異的遺伝子発現を制御することによりアレルギーの治療・予防を行うことを目的として研究を行っている。IgE受容体遺伝子発現制御機構解析により、転写調節因子GATA-1とPU1による協調的転写活性化を発見したが(Nishiyama, J. Immunol,2002)、最近、転写共役因子FOG-1によるGATA-1機能抑制を第二のマスト細胞特異的遺伝子発現制御機構として発見している(Maeda, Blood 2006)。これらIgE受容体発現に寄与するGATA-1の機能はGATA-1発現量が著しく低下しているGATA-1ノックダウンマウス(筑波大学山本雅之教授供与)を用いた解析により個体レベルで確認するに至っている(Nishiyama, Int. Immunol. 2005)。また、その過程で、PU1の発現レベルが個々の遺伝子発現のみならず、形態や機能も含めた細胞の運命決定に寄与する大きな働きがあることを見出してきたが(Ito, J. Immunol. 2005)、最近、PU1と二量体を形成する転写調節因子IRF-8がマスト細胞にも発現していることを見つけ、マスト細胞が単球系細胞と同様に細菌感染に対する生体防御に重要なサイトカインIL-12/23の供給源であることを報告した(Nakano, Blood, 2007)。これら一連の研究に対して、社団法人日本農芸化学会より2005年度日本農芸化学奨励賞を、財団法人日本アレルギー協会より平成17年度アボットジャパン・アレルギー学術奨励賞を、それぞれ授与されている(Nishiyama, Biosci. Biotechnol. Biochem. 2006;西山、アレルギア、2006)。
すべて 2007 2006 2005
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