研究課題/領域番号 |
17611001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会開発と文化
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
藤枝 修子 お茶の水女子大学, 開発途上国女子教育協力センター, 客員教授 (70017200)
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研究分担者 |
森 義仁 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (10239626)
室伏 きみ子 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教綬 (00103557)
久保田 紀久枝 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教綬 (90008730)
駒城 素子 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教綬 (10077480)
松本 勲武 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教綬 (70012664)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,680千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 国際研究者交流 / アフガニスタン / 女子教育支援 / 科学教育 / 国際協力 / 生活科学 / 途上国向け教材開発 / イスラム圏 / 女子教育支授 / 開発途上国支援 / 教材開発 / ユーロバチェラー |
研究概要 |
アフガニスタンでは過去四半世紀にわたり戦乱が続き、地域的習慣や価値観により、女子への教育や女性の活動が大きく抑えられてきた。特に女子への教育は条件が悪く、母親に教養があるときめみ細々と家庭教育が行われていた。本学は五女子大学コンソーシアムのリーダー的メンバーであり、本研究代表者はアフガニスタンの女子教育支援に関係した。カブールで現地め女子教育の実態を直に見る機会に恵まれ、2回にわたり滞在して出前実験授業やフォローアップセミナーを担当した。その経験から、現地で、学校に行けない事情にある子ども向けに、母親あるいは指導者が読み聞かせをしながら、就学前の子どもたちを対象に、日常生活の中で遭遇する話題や問題をテーマとして、科学教育の視点から紙芝居形式の教材開発を行った。特別な機材などは使用せず、紙と鉛筆(可能であれば色鉛筆やクレヨンなど)さえあれば、母親や指導者が簡単に絵を描きながら子どもへの説明ができるようにモデル教材を検討した。 具体的な教材開発は、子育て経験をもつ本学理学部化学科の卒業生により教材開発グループを作って定期的に意見交換を行った。我が国の小学校での生活科、理科などの教科書、アフガニスタンで使用されている副教材を参照した。教材開発グループの活動は、初年度より準備を始め、アフガニスタンの生活習慣、現地で入手できる日常品や食品類と入手できないもの、現地で教材作成が可能なものなどは、本学のカプール大学からの国費留学生、現地の取材カメラマンなどの協力により研究を続けてきた。紙芝居形式で開発した教材は全部で12テーマ、63枚になる。主なもめは、日なたと日かげ、太陽の位置とかげの向き、運動、食べる、おかあさんと赤ちゃんの食事、食中毒って何?車ってどんな乗り物?数の名前、明かりをつけてみよう、電気のはたらきを学ぼうなどである。 2年目には、理系国費留学生の修士と博士の学位論文を指導するにあたり、基礎教育のない状況をどのように工夫するかを、留学生が来日する前に研修を行ったケルン大学とバーギッシェブッバタール大学の担当教授と面談の上、具体的な問題点の解決策などについて情報交換を行った。EU共通の学力基準についての貴重な情報を得ることができた。成果は最終年度にも反映できた。
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