研究課題/領域番号 |
17611004
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会開発と文化
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
道信 良子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教授 (70336410)
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研究分担者 |
櫻井 義秀 北海道大学, 大学院文学研究科, 教授 (50196135)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 企業と社会組織の連携 / 社会的排除 / 貧困 / 公共的社会組織 / 地域参加 / タイ / 高等教育 / ストリート・チルドレン |
研究概要 |
本研究では、地域住民や公共的組織の創意工夫と相互扶助による、地域に根ざした発展の具体的な諸相を調査したや調査対象地域は、地域住民や公共的組織による活動が比較的活発に試みられているタイ東北部のナコーンラーチャシーマー、コ'ンケーン、ノンカーイ、ガラシン、北部のチェンマイ、ランプン、そして南部のプーケット市である。具体的な調査テーマは次の通り。タイの高等教育と生涯学習、職場の健康対策における日系多国籍企業と地域組織との連携、タイ国際結婚定住者の生活戦略、タイのストリート・チルドレン、ゴミ回収業者とタイのリサイクル問題、ラオス移住労働者の生活戦略、農村における文化ツーリズム。研究の結果、1)内発的発展は特定の地域に限定された独自の文化理念を追求する発展のあり方ではなく、国家や国際社会に開かれており、国家や国際機関からの要望や圧力にも対応していること、2)内発的発展の担い手は地域住民や地域NGOや企業を含め多様であること、3)これら組織の地域社会における位置付けや、国家や国際社会との関わり方も多様であることなどが明らかになった。 今後の研究の展開としては、社会的排除がどのような社会的メカニズムで発生するのかというマクロ的分析に加えて、地域社会における様々なアクター(排除される人々、地域住民、行政、NGO、企業等)間の関係を調査研究によって明らかにし、では、どのような国家や地域レベルの社会政策により、このような人々が社会に包摂されていくのかといった道筋を示すことが求められよう。今回は、問題点の発見、基礎的な事例をフォローする調査を行うという点においては、当初の目的を達成し、今後の研究に繋がるものであった。
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