研究課題/領域番号 |
17612007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人材育成と技術者倫理
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研究機関 | 鎌倉女子大学 |
研究代表者 |
柴山 真琴 鎌倉女子大学, 児童学部, 教授 (40350566)
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研究分担者 |
柴山 知也 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 教授 (40143391)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,830千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 建設技術者 / 技術者倫理 / 関係の中の個人 / 日常活動への参加 / ネットワーク分析 / フィールドワーク / 意思決定過程 / 技術者倫理の教材 / 相互協調的自己観 / 技術者の倫理 / 参与観察 / 聞き取り / トンネルの建設現場 / 倫理観形成 / 技術者の心理 / インタビュー / 質的分析 |
研究概要 |
1.2つの研究プロジェクトの実施 本研究では、これまで目が向けられてこなかった建設技術者の建設プロジェクトへの参加過程を具体的に把握するに当たり、「関係の中の個人」と「日常活動への参加」をキーコンセプトとして、研究を計画した。研究1「ネットワーク分析を用いた建設技術者社会の分析調査報告」は、「関係の中の個人」に比重を置いてなされた質問紙調査の報告である。建設技術者の行動は、技術者が所属するネットワークによって規定されると考える「ネットワーク分析」を援用して、技術者社会がどのようなネットワークによって構成されているのかを解明した。分析の結果、建設技術者の行動は、所属する集団が建設技術者社会において占める位置特性に強い影響を受けることが明らかになった。 研究2「建設現場に於ける技術者集団の意思決定過程と倫理形成過程のフィールド調査報告」は、「日常活動への参加」に比重を置いてなされたフィールド調査の報告である。トンネルの建設という共通の目標の下に組織された技術者集団において、日々の活動の中でどのような判断がいかになされているのかを、フィールドワークによって直接的に把握することを試みた。分析の結果、建設現場では他者との関係において自己を表出する「相互協調的自己観」が共有されており、気づいていても発話しにくい状況があることなどが明らかになった。技術者同士の実際の相互作用過程に注目した研究は、本邦初と思われる。 2.技術者を対象にした技術者倫理に関する教材の開発 本研究では、2つの研究調査を通して得た結果を踏まえて、より有効な技術者倫理教育の方法を提案することも試みた。現役技術者および外国人技術者を対象にした技術者倫理に関する教材を開発した。
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