研究分担者 |
札野 順 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (90229089)
西村 秀雄 金沢工業大学, 基礎教育部, 助教授 (70208221)
栃内 文彦 金沢工業大学, 基礎教育部, 講師 (50387354)
金光 秀和 金沢工業大学, 基礎教育部, 講師 (50398989)
本田 康二郎 金沢工業大学, 基礎教育部, 講師 (40410302)
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研究概要 |
技術倫理教育の必要性は広く認知されているが,その教育手法とアウトカムズの測定と評価に関しては,まだわが国ではほとんど研究がなされていない.このような中,本研究は,ビジネス・スクールなどでの実践結果から,学習者満足度は高いことが知られているケース・メソッドの導入の道筋を作ると共に,倫理的判断能力の測定を実現を試みた. 研究の具体的な内容は以下である. 1.研究代表者らが所属する機関(以下,本学とする)において,平成18年度から3年次必修科目として開講される「科学技術者倫理」(2単位)の詳細な授業計画(シラバス)を作成し,上記のタキソノミーを踏まえた上で,教育・学習目標に即したケースを選定した. 2.技術倫理教育にケースを有効に活用するための教育方法を検討し,上記の必修科目「科学技術者倫理」において,特に,本研究課題のお中核である「ケース・メソッド」を使った講義の展開について具体的な講義計画(受講生の人数,時間,時期,討議グループの構成,課題,などを含む)を作成した. 3.オランダで開発された技術倫理教育用のe-learning教材であるAgoraを大人数の学部生を対象にケース・メソッドを実践する上での支援教材として活用する方法を具体的に検討した. 4.本学の教員(特に企業勤務経験者)へのヒアリングを行い,ケースの素材となる情報を交換した. 5.「科学技術者倫理」において,実際にケース・メソッドを行った. 6.実践したケース・メソッドの手法.ツールについての効果を評価した. 7.ケースの継続的改善を行った. 8.ケース・メソッドによる教育の効果を測定・評価する方法について調査し,特に,ピッツバーグ大学などで開発された評価基準Ethics Rubricsを施行し,結果を分析した.
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