研究分担者 |
増田 富士雄 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30091929)
里村 雄彦 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20273435)
北川 浩之 名古屋大学, 大学院環境学研究科, 助教授 (00234245)
林田 明 同志社大学, 工学部, 教授 (30164974)
鳥居 雅之 岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (60108983)
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研究概要 |
本研究課題遂行のため,2回の研究集会を京都大学で実施した.また代表者は外国の研究協力者や関連研究者との議論のため,国際会議にて関連講演を行った.第一回研究集会は,6月18日(土)に実施し,琵琶湖掘削コア解析の歴史と現状を総括し,周辺のテクトニクスと課題についてまとめを行い,以前掘削したコアの再解析・湖沼堆積物分析法・湖沼掘削法・国内外の湖沼掘削計画等についての紹介がなされた.国際会議(平成17年12月アメリカ地球物理学会議)では,琵琶湖深層掘削コアの再解析結果を主として,今後の掘削の科学的意義について報告した.第2回研究会は,上記の2つの会議結果を受けて,外国からの研究協力者も含めて,平成18年1月29日に実施され,13件の琵琶湖掘削関連話題が紹介された.内容は,最近の琵琶湖コア解析の話題,環境・気候復元の課題,日本・東アジアの湖沼・海洋堆積物からの話題,湖沼掘削計画の話題が発表された.総合討論では,本研究課題のまとめとして,琵琶湖で掘削する場合の琵琶湖北湖掘削の重要性と意義が確認され,また年縞堆積物を利用した水月湖堆積物との連携と火山灰層序での同一時間面を利用したアドバンテージを活用することが議論された.さらにメイリングリスト等を利用した国内での研究ネットワークの確立,国内各種予算申請との関連での実現性の検討,国際的ネットワークを利用したICDP(国際陸上科学掘削計画)へのプロポーザル作成のロードマップ案を検討できた.
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