研究課題/領域番号 |
17634012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 気象庁気象研究所 |
研究代表者 |
中澤 哲夫 気象庁気象研究所, 台風研究部, 室長 (20343890)
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研究分担者 |
新野 宏 東京大学, 海洋研究所, 教授 (90272525)
榎本 剛 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球シミュレータセンター, 研究員 (10358765)
田中 博 筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 助教授 (70236628)
向川 均 京都大学, 防災研究所, 助教授 (20261349)
吉崎 正憲 気象庁気象研究所, 予報研究部・室長 (60354437)
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研究期間 (年度) |
2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 大気顕著現象 / 予報可能性 / THORPEX / 気象予測システム / 観測システム / データ同化 / アンサンブル予測 |
研究概要 |
全球大気顕著現象の予測可能性研究計画(THORPEX)を日本で具体化し推進する研究戦略を、3回開催した研究計画策定会議により策定した。本研究は、毎年日本を含むアジア域で発生している顕著気象(台風、豪雨、旱魃、寒波、熱波など)を適切に予測して、社会的・経済的被害の低減を目的とする。日本のリーダーシップがアジアにとどまらず、世界的にも大きな役割を発揮して研究が推進できるよう、以下の6課題について研究戦略を策定した。 1:大気顕著現象の発生過程とその大規模場との相互作用の機構解明。暖候期及び寒候期の大規模循環異常とメソスケール擾乱の力学と予測可能性について研究を推進する。 2:偏西風帯上のエネルギー伝播と大気顕著現象発生の機構解明。偏西風の蛇行による砕波がもたらす大気顕著現象の発生機構をデータ解析や数値シミュレーションから解明する。 3:アンサンブル予測の高度化に関する研究。世界各地の数値予報機関で行われているアンサンブル予測データを束ねた確率的予測手法を構築する。 4:季節内変動の機構解明とその予測可能性に関する研究。長期予測の精度向上に不可欠な季節内変動をアンサンブル予測データから調査する。 5:大気顕著現象発生に果たす風・水蒸気の挙動に関する研究。降雨の予測向上のためには、風上の下層大気の風と水蒸気の空間分布の把握が重要であり、観測船のデータから調査する。 6:台風の進路・強度変化に果たす力学場・熱力学場の影響評価。台風周辺の直接観測を実施し、台風の予測精度向上を目指す。 上記の課題を解決するため、以下3点の重要性が認識された。 ・気象庁をはじめ機関が保有するデータのデータベース構築とその利用 ・予測可能性研究のための共通基盤的研究の更なる進展 ・本研究の成果を東アジアや東南アジア諸国に還元し、それらの国の研究促進への貢献 本研究の成果を踏まえ、平成19年度からの特定領域研究に申請を行う。
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