研究分担者 |
小畑 元 東京大学, 海洋研究所, 講師 (90334309)
宗林 由樹 京都大学, 化学研究所, 教授 (50197000)
佐野 有司 東京大学, 海洋研究所, 教授 (50162524)
川幡 穂高 東京大学, 海洋研究所, 教授 (20356851)
張 勁 富山大学, 理学部, 助教授 (20301822)
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研究概要 |
本企画調査研究は,国際海洋研究科学委員会(SCOR)の大型プロジェクトGEOTRACES(海洋における微量元素・同位体による生物地球化学的研究)計画に,我が国の海洋化学コミュニティーが総力を挙げて参画すべく,特定領域研究の計画立案と申請を主目的として実施した。平成17年度の前半は,国内研究組織を一層強化するとともに,特定領域研究申請に最もふさわしい計画班の立ち上げとそれぞれの具体的研究内容の割り振り,さらに計画班同士の効果的ネットワークの構築を念頭に協議を進めた。国内では平成17年5月,日本学術会議海洋科学研究連絡委員会の下部組織としてGEOTRACES小委員会を発足させ,8月にGEOTRACES国内打ち合わせ会議(東大海洋研),さらに10月に日本海洋学会秋季大会シンポジウムC「「微量元素と同位体を用いた海洋の生物地球化学研究---GEOTRACES計画の動向と推進」(仙台)を開催し,特定領域研究計画書の作成を進めた。一方国外では平成17年4月のScience Plan策定会議(墺,ウィーン)と6月のTOS International Ocean Research Conference(仏,パリ)を経て,8月のSCOR執行理事会(豪,ケアンズ)におけるScience Plan承認により,国際大型プロジェクトとしてのGEOTRACES計画が正式に発足し,本研究の大きな追い風となった。11月には文科省科研費特定領域研究「海洋の微量元素・同位体:高精度クリーン分析手法に基づく海洋環境の3次元断層診断」計画書(268ページ)を文部科学省に提出した。なお引き続いて,平成18年1月に海洋研共同利用シンポジウム「太平洋および南極海の微量元素・同位体と生物地球化学サイクル」を開催して先行研究の取り纏めを,また3月にはWestern Pacific Geophysics Meeting(中国,北京にて平成18年7月開催予定)におけるGEOTRACESセッションを日中で共催するための打ち合わせを中国側研究グループとの間で進めた。
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