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中東紛争地域とその周辺国における女性保健医療専門職の役割とその育成

研究課題

研究課題/領域番号 17639006
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分企画調査
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

青山 温子  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40184056)

研究分担者 喜多 悦子  日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (40075130)
永井 真理  名古屋大学, 大学院医学系研究科, 助手 (20378011)
丹野 かほる  新潟大学, 医歯学系, 教授 (50343174)
研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
キーワード女性保健医療専門職 / 人材養成 / 復興開発 / 紛争後地域 / 周辺途上国 / 国際研究者交流 / パレスチナ:イラク:エジプト:ヨルダン / ジェンダー
研究概要

研究目的は、中東紛争地域における女性保健医療専門職の役割と必要性を調査・分析し、周辺国で女性の人材を養成する意義と可能性について検討することである。中東では、女性に対する医療には女性医療従事者が必要とされることがある。紛争地域への直接介入が困難な場合、周辺国での人材養成は有効と考えられるが、当事国に受け入れられるか、女性を国外に招聘できるか等の問題点もある。
パレスチナ、イラク、エジプト、ヨルダンを対象に、紛争の影響、社会活動上のジェンダー格差、女性保健医療専門職の役割と必要性等について、文献資料の分析と現地調査に基づいて検討した。
パレスチナの状況は不安定で、移動制限のため、保健医療分野でも患者搬送や人材活用等に困難が生じている。基本的医療や教育の水準は高く、優秀な人材も多いが、看護師・専門医等の養成が必要である。
イラクの医師の約60%は女性で、女性医師の多い産婦人科等に従事しており、差別を感じることなく仕事を続けるのに意欲的であった。他方、社会的偏見のため女性看護師は10%程度と少ない。また、最近になって、男性医療従事者による女性の診療を禁じた地域もあった。
エジプトの関係者は、周辺国の人材養成に意欲的で、中東諸国のみならず、スーダン、ソマリア等、アフリカのイスラム諸国を対象とした研修にも実績があった。ヨルダンは医療水準が高く専門医研修認定機関もあるが、他方、人口が少なく症例が少ない、高度医療が氾濫している、ヨルダン人看護師が国外流出している等の問題点があった。どちらも、アラブ諸国共通の医師資格がある、言語や文化を共有する、親族の家での滞在や家族の同伴が可能である、比較的自由な社会環境で情報が得やすい等の利点が認められた。
本研究により、紛争国の女性人材を周辺国で育成することの意義が確認された。今後、対象をアフリカ諸国にも広げ、エジプトの大学等との国際共同研究を計画している。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (15件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (12件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 紛争後復興開発過程のカンボジアにおける女性の健康問題2006

    • 著者名/発表者名
      平川オリエ, 喜多悦子, 青山温子
    • 雑誌名

      国際保健医療 20:2

      ページ: 7-18

    • NAID

      130004471775

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] カンボジアにおける身体障害者支援の現状と課題2006

    • 著者名/発表者名
      吉崎基弥, 青山温子, 永井真理, 小林明子
    • 雑誌名

      国際保健医療 (印刷中)

    • NAID

      130004942138

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 神のメッセージ-開発途上国の赤ん坊2006

    • 著者名/発表者名
      喜多悦子
    • 雑誌名

      日本周産期・新生児医学会雑誌 (印刷中)

    • NAID

      10016939409

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 21世紀の健康と看護2006

    • 著者名/発表者名
      喜多悦子
    • 雑誌名

      日本赤十字看護学会誌 (印刷中)

    • NAID

      110004813742

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 看護の概念と国際看護2006

    • 著者名/発表者名
      丹野かほる
    • 雑誌名

      新潟大学医学部保健学科紀要 8・2(印刷中)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 停戦後のスリランカ北部における保健医療分野の復興開発について2005

    • 著者名/発表者名
      永井真理, 岡本美代子, 青山温子
    • 雑誌名

      国際開発学会第6回春季大会報告論文集

      ページ: 77-80

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] カンボジア農村地域の保健センターにおけるローカルNGOの役割2005

    • 著者名/発表者名
      宇井志緒利, 岡本美代子, 青山温子
    • 雑誌名

      第16回国際開発学会全国大会報告論文集

      ページ: 26-29

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 難民の子どもたち2005

    • 著者名/発表者名
      喜多悦子
    • 雑誌名

      小児科臨床 58

      ページ: 1435-1444

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 私たちのベトナム2005

    • 著者名/発表者名
      酒井康江, 江藤節代, 喜多悦子
    • 雑誌名

      看護教育 46・8

      ページ: 724-726

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] グローバル化と難民、移民の健康問題2005

    • 著者名/発表者名
      喜多悦子
    • 雑誌名

      公衆衛生 69・9

      ページ: 741-745

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 異文化看護と看護療法-ハンセン病看護を通して看護療法を考える2005

    • 著者名/発表者名
      丹野かほる
    • 雑誌名

      新潟大学医学部保健学科紀要 8・1

      ページ: 21-25

    • NAID

      110001643440

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 看護学専攻におけるカリキュラム改正2005

    • 著者名/発表者名
      青木萩子, 渡邊岸子, 丹野かほる 他
    • 雑誌名

      新潟大学医学部保健学科紀要 8・1

      ページ: 69-77

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 生活と開発2005

    • 著者名/発表者名
      佐藤寛, 青山温子他
    • 総ページ数
      239
    • 出版者
      日本評論社
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 国際保健医療学第2版2005

    • 著者名/発表者名
      石井明, 青山温子他
    • 総ページ数
      302
    • 出版者
      杏林書院
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 女性医師からのメッセージ2005

    • 著者名/発表者名
      津田喬子, 喜多悦子他
    • 総ページ数
      270
    • 出版者
      真興交易医書出版部
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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