研究課題/領域番号 |
17639016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
林 行雄 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (60294063)
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研究分担者 |
外 須美夫 北里大学, 医学部, 教授 (60150447)
岡本 浩嗣 北里大学, 医学部, 助教授 (50224077)
古家 仁 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70183598)
北口 勝康 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (30183297)
森田 潔 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (40108171)
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研究期間 (年度) |
2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | プレコンディショニング / 麻酔管理 / 揮発性麻酔薬 |
研究概要 |
心臓で見られるプレコンディショニング作用は基礎的な研究ではすでに確立された概念であり、様々な臨床的な局面で応用されている。プレコンディショニング作用のメカニズムが次第に明らかになるにつれて様々な薬剤にも同様の作用が見られることがわかってきた。そのためこれらの薬剤が臨床において心筋保護的に働くことが期待されている。最近、麻酔管理で最もよく用いられているセボフルレン等の揮発性麻酔薬においてもプレコンディショニング作用があることが認められており、この現象を麻酔管理への応用を探求する必要があると思われた。本研究はまず、プレコンディショニングに関する最近の研究から麻酔管理への応用の可能性を追求すべく各方面での情報収集に努めた。その結果プレコンディショニングを考慮した麻酔管理が現段階では有効との明確なエビデンスはないと言える。しかしながら、麻酔薬とプレコンディショニングに関する多くの基礎研究や数報ではあるが、臨床研究で揮発性麻酔薬の心筋保護作用とプレコンディショニングを関連させる文献もあり、最近の国内外の麻酔関連学会においてもこの方面の研究が現在強い関心が持たれていることもわかった。そこで、今年6月に神戸で行われる第53回日本麻酔学会事務局に働きかけ、プレコンディショニングに関するシンポジウムを企画・提案したところ快諾が得られ、これを実行することで麻酔科領域におけるプレコンディショニングを議論する場を提供することとした。すでに国内よりこの領域に詳しい三浦先生(札幌医大第2内科)にキーノートレクチャを依頼し、加えて国内外でこのテーマで研究を精力的に行っている5名の麻酔科医をシンポジストに招くことで現在準備を進めている。本シンポジウムにより実際の麻酔管理におけるプレコンディショニングの応用にさらなる進展があることが期待される。
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