研究課題/領域番号 |
17639020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
田中 栄二 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (40273693)
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研究分担者 |
丹根 一夫 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30159032)
渡邉 峰朗 広島大学, 病院・助手 (80325183)
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研究期間 (年度) |
2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 顎関節 / 変形性顎関節症 / 人工置換 / 再生医工学 / 再建術 |
研究概要 |
変形性顎関節症は顎関節疼痛、下顎運動障害および運動時疼痛などを主症状とする慢性退行性疾患である。重症例では顎関節円板の穿孔や損傷、関節軟骨の破壊が生じることにより、顎関節部の激痛や咀嚼障害などの重篤な症状を呈する。このような患者に対し、従来外科的療法として顎関節円板切除術などが行われ、その後下顎頭と下顎窩の間には人工置換物が挿入されてきた。しかし、これらの人工置換物挿入後の治療成績は決して満足できるものではなかった。この治療の失敗は人工置換物の破断、摩耗に起因するものが多く、そのような破断や摩耗の最大の理由は人工置換物の有する粘弾性特性や強度、耐久性といった生体力学的な性状が顎関節円板のそれと大きく異なっていたことにあると思われる。そこで、本研究の目的は人工顎関節の開発研究ならびに顎関節の再生医学研究を行っている研究グループにおける進捗状況を調査し、その結果の発表の場を設け、その臨床応用に向けての企画を立案することであった。 まず、人工顎関節の開発に関する研究を実施しているオランダ・フローニンゲン大学のde Bont教授、アムステルダム大学のvan Eijden教授、Koolstra助教授のもとを訪問し、研究の進捗状況を確認するとともに、今後の共同研究を約束した。顎関節の再生医学研究についてはアメリカ・ライス大学のAthanaisou教授、カンザス大学のDetamore講師と会見し、研究進捗状況の確認と円板組織再生に関する技術を習得した。 さらに広島大学、アムステルダム大学、ライス大学およびカンザス大学の大学間国際交流とそれぞれを研究拠点とした共同研究の推進を目的として、当該分野に精通した国内および海外の研究者を交えた国際カンファレンス(顎関節部の再建と組織再生に関する国際カンファレンス-広島)を開催し、国内外の研究が一同に集い、変形性顎関節症に対する医療の現状と顎関節再建術の開発への展望について意見の集約を図った。
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