研究課題/領域番号 |
17650049
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知覚情報処理・知能ロボティクス
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
北澤 茂良 静岡大学, 情報学部, 教授 (00109018)
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研究分担者 |
桐山 伸也 静岡大学, 情報学部, 助手 (20345804)
岩崎 聡 愛知医科大学, 医学部, 教授 (00232653)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 人工内耳 / 人工内耳聴取者 / ストラテジ / コクレア / ACE / CSPE / 人口内耳 / 人口内耳聴取者 |
研究概要 |
SPEAR3は人工内耳及び補聴器研究用に設計されたスピーチプロセッサである。2チャンネルオーディオI/Oおよび1対の人工内耳ドライバーを組込んだ携帯機器として、人工内耳のアルゴリズムをDSP(Motorola DSP56309)上に実装することが出来る。このSPEAR3スピーチプロセッサを用いて、実時間処理アルゴリズムを実装し、人工内耳装用者においてCSPE方式の人工内耳装用者による音声認識性能評価を行ってきた。被験者はニュークレアス社のACE方式を主として用いている人工内耳装用者13名(女8、男5)で、それぞれ人工内耳での聴取経験は3〜60ヶ月である。 各被験者は1回目の面談で常用のACE方式での聴力検査と単音節認識試験を受け、次にCSPE方式でのスピーチプロセッサで音量調整を行い問題ないことを確認してから、聴力検査と単音節認識試験を受けた。スピーチプロセッサを持帰ってなるべく日常で使用するように依頼して、1週間後に2回目の面談を行った。このとき、問題はなかったか確認した後、CSPE方式での聴力検査と単音節認識試験を行い、単音節認識率の改善の度合いを調べた。 その結果、1名を除いて他の全被験者はCSPE方式で2回目に単音節認識試験結果が改善した。ACE方式に比べてCSPE方式ではピッチが低く聞こえると全ての被験者答えた。2人の被験者(L5とL7)はCSPE方式ではテレビニュースが常用しているACE方式よりよく聞き取れた。 以上のことから、ACE方式の人工内耳装用者はCSPE方式では短時間で習熟できるようである。従って、CSPE方式は現行のACE方式に代わる方式になりうる。また、より長時間装用して習熟することによって現行のACE方式より優れた結果となることが期待される。今回の実験では、ACE方式での固定T/Cレベルを用いているので調整によってCSPEではよりよい結果になる可能性がある。
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