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「宗家判物写」を素材とする古文書写本高次利用のための歴史情報論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17650070
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 情報図書館学・人文社会情報学
研究機関東京大学

研究代表者

渡邉 正男 (渡辺 正男)  東京大学, 史料編纂所, 准教授 (80230994)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード歴史情報論 / 史科学 / データベース / 宗家 / 対馬 / 試料学 / 史料学
研究概要

1.昨年度までに入手を終了した「宗家判物写」の焼き付け、韓国国史編纂委員会所蔵分43冊、長崎県立対馬歴史民俗資料館所蔵分88冊、合計131冊の所載文書約17,000点について、文書一点ごとの年月日・文書名・差出・宛所・「判物写」作成時の所蔵者等の目録データの入力を完了した。これによって、従来写本単位の目録によってしか把握できなかった「判物写」を、所載の個別文書単位で把握することが可能となり、写本の相互比較、個別文書の写本横断的な追跡・比較を行いうる環境を整えることができた。また、今後の「判物写」利用においても、膨大な本史料群の中から個別文書の所在を特定するために、このデータベースは益するところ大であろう。
2.韓国国史編纂委員会に赴き、同委員会所蔵「対馬島宗家文書記録類」中の「宗家判物写」関係史料の調査を行い、系譜・系図類、および「判物写」以外の中世史料を含む写本類のいくつかについて焼き付けを入手した。
3.昨年度までに収集した「判物写」の書誌情報ならびに1.のデータベースを利用して、各「判物写」の性格および相互関係について検討した。その結果、対馬歴史民俗資料館所蔵の「判物写」原本は、虫損・落丁・乱丁等によって多くの情報が欠落していること、これに比して、幕末に作成された「判物写」写本がより多くの良質な情報を保存していること、特に天保5年に古川質寛が作成した写本は、文字の判読、書写の正確さという点でレベルが高く、「判物写」利用にあたっては、まず参照すべき史料であることが明らかになった。
4.「判物写」と現存する古文書原本との比較検討は、いまだいくつかの個別事例について行うのみにとどまっているが、字形・改行等の形態情報の無視、文字の省略、誤写などによる情報欠落の一方で、「判物写」のみによって知られる文書も多いことが確認された。これらについては今後活字化し公表することを計画している。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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