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難治性慢性疼痛時のミクログリアにおけるP2×4受容体発現増強分子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 17650111
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 神経化学・神経薬理学
研究機関九州大学

研究代表者

津田 誠  九州大学, 大学院薬学研究院, 助教授 (40373394)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードP2X_4受容体 / ミクログリア / フィブロネクチン / インテグリン / アロディニア / P2X4受容体 / 神経因性疼痛
研究概要

難治性疼痛動物モデルの脊髄後角において,P2X_4受容体の発現がミクログリアで著明に増加し,同受容体の遮断が異常痛覚アロディニアを抑制することから,その発症にミクログリアにおけるP2X_4受容体の発現増加が重要なステップであることを以前の研究で示した.本研究計画の前年度までに,ミクログリアにおけるP2X_4発現制御分子を初代培養ミクログリア細胞で探索し,細胞外マトリックス分子であるフィブロネクチンをその候補として見出した.そこで本年度はフィブロネクチンのin vivoでの役割に焦点を絞り,ブロネクチン受容体(インテグリン)拮抗薬エチスタチンを用いて,P2X_4受容体発現増加と難治性慢性疼痛に対する効果を検討した.先ず,フィブロネクチンによるP2X_4受容体発現増加効果がエチスタチンの前処置により抑制されることを初代培養ミクログリアにおいて明らかにした.そこで,エチスタチンを難治性慢性疼痛モデルラットの脊髄くも膜下腔内へ7日間投与したところ,P2X_4受容体の発現増加は,エチスタチンの用量に依存して有意に抑制され,アロディニア行動も著明に抑制された.しかし,エチスタチンは一旦形成したアロディニアに対しては抑制効果を示さなかった.これらの結果から,フィブロネクチンはその受容体であるインテグリンを介して,in vivo疼痛病態モデルにおけるP2X_4受容体発現増加因子として重要な役割を果たしていることを明らかにした.また,フィブロネクチン/インテグリンシグナル系は,神経損傷による難治性疼痛の形成過程に重要であることも明確にした.

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Possible involvement of increase in spinal fibronectin following peripheral nerve injury in upregulation of microglial P2X_4, a key molecule for mechanical allodynia2006

    • 著者名/発表者名
      K.Nasu-Tada^*, S.Koizumi^*, M.Tsuda^*, E.Kunifusa, K.Inoue ^*These authors equally contributed.
    • 雑誌名

      Glia (in press)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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