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表面増強ラマン分光法による膵液解析-新しい膵癌診断機器の開発へ向けて

研究課題

研究課題/領域番号 17650152
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 医用システム
研究機関九州大学

研究代表者

水元 一博  九州大学, 大学病院, 講師 (90253418)

研究分担者 田中 雅夫  九州大学, 大学院医学研究院, 教授 (30163570)
小名 俊博  九州大学, 農学研究院, 助教授 (10346835)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード膵癌 / 膵液 / ラマン分光法
研究概要

九州大学臨床・腫瘍外科で採取される膵疾患患者の膵液を対象として、ラマン分光解析を行った。
正常膵液と膵癌患者膵液を採取し、2つの試料間に異なるラマンスペクトルを検出できるか検討した。通常のラマン解析では正常膵液と膵癌膵液は類似のスペクトルを示し、両者は判別できなかった。一方、表面増強ラマンでは、正常膵液にはみられない特異的なバンドが膵癌膵液で観察された。また、このバンドは造影剤によるバンドとは明らかに異なるスペクトルであった。この結果から、表面増強ラマンを用いると膵液中の膵癌特異的分子を捉え得ることが強く示唆された。
シグナルの増強の程度は、金属ナノ粒子もしくはナノ加工のサイズ、形状、金属種(金、銀など)により大きく左右されるため、金属ナノ粒子(ナノ加工)上にモレキュラーインプリンティングポリマーを結合し、特異的な分子と相互作用させ、より高感度な測定法を検討した。その対象サンプルとして、癌細胞株と正常膵管細胞株(HPDE)を用いたラマン解析を行っている。臨床検査材料としては、正常膵液、膵炎膵液、膵腺腫膵液、膵癌膵液を収集し、一部の検体については、測定を実施した。
しかしながら、その後の解析では、膵癌細胞と正常膵管細胞を明確に区別できる再現性のある結果が得られず、再現性確保のための工夫が必要であることが判明した。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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