研究課題/領域番号 |
17650162
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
猪田 邦雄 名古屋大学, 医学部, 教授 (10115529)
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研究分担者 |
河上 敬介 名古屋大学, 医学部, 助教授 (60195047)
田中 英一 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00111831)
山本 創太 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80293653)
宮津 真寿美 名古屋大学, 医学部, 助手 (50335056)
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研究期間 (年度) |
2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 筋 / 伸張 / 筋長 / 張力 / ラット / ヒラメ筋 |
研究概要 |
動物実験で関節をギプスなどで固定すると、筋線維の長さの短縮がおこる。この原因の一つとして、筋節数の減少が上げられる。ギプス固定を解除し、持続的な伸張刺激を加えると筋節数は増加し筋長は改善する。しかし、伸張される筋にどのくらいの張力が加わっているかを直接測定して、その張力や仕事量と筋節数の関係を調べたものではない。そこで本研究では、ラットのヒラメ筋を伸張したときに加わる張力を直接測定するための、ヒラメ筋停止腱に装着可能な超小型バックルトランスデューサを開発し、関節可動域制限をきたしたラットの筋に対する伸張刺激の量・種類と、筋線維の長さ・筋節数・筋節の長さの関係を明らかにすることを目的とした。ヒラメ筋の停止腱の大きさや、ラット足関節を背屈運動させることで加わると想定されるヒラメ筋の張力から算出し、超小型バックルトランスデューサの素材はアルミニウム、サイズは5mm四方のものが適していることが判明した。これらの結果より、超小型バックルトランスデューサを作成した。このトランスデューサの力学的特性を確認したところ、トランスデューサからの出力と張力の間に強い正の相関(r=0.994)があった。本結果は、トランスデューサをラットヒラメ筋の停止腱に装着した筋でも同様であった。一方、筋節数を測定するためのシステムを考案し定量的な測定が可能となり、ギプス固定時に起こる筋節数の減少を底量的に捕らえることが可能となった。以上のことより、伸張刺激の量と筋長・筋節数との関係を解析するシステムが完成した。
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