研究課題/領域番号 |
17650177
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
坂入 洋右 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 助教授 (70247568)
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研究分担者 |
征矢 英昭 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 助教授 (50221346)
木塚 朝博 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 助教授 (30323281)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 実験系心理学 / セルフコントロール / リラクセーション / 気分 / 軽運動 / ストレスマネジメント / ストレスマネジメン |
研究概要 |
本研究の目的は、一般の健康な成人あるいは老人や子どもが、イキイキと活動し(心の活性度)、ゆったりと休息し(心の安定度)、快適に生活すること(心の活性度)を促進するために、携帯電話を活用して日常生活における自分の心理状態をモニタリングし、軽運動等の身体技法を用いて心の調子(心調)をセルフコントロールする「身心の自己調整システム」を開発することである。 すでに平成17年度までに、携帯電話を用いて心理状態の活性度・安定度・快適度を測定する心理状態測定プログラム(2004年特許公開:坂入・征矢2004-290247)に、その時々の心理状態に応じて適した軽運動やストレッチを提示するプログラムを組み合わせた「身心の自己調整システム」を開発し、その有効性を実験的に確認できた。そこで本年度は、老人介護施設職員、薬剤師、水難救助活動従事者などのグループを対象に「身心の自己調整システム」をそれぞれ2ヶ月間実施し、各職域の労働者の心理状態を良好に保つためのシステムの有効性を確認した。 結果として、以下のことが明らかになった。 (1)仕事開始時の心理状態(活性度)とその日の作業能率に関連性があった。 (2)仕事開始時の心理状態(安定度)とその日のミスや事故の発生に関連性があった。 (3)1分程度のストレッチや軽運動を行うことで、心理状態の安定度と活性度が改善した。 (4)自己調整システムを2ヶ月間実施することで、対象者の特性不安の水準が低下した。 心理状態を自分でモニタリングし、身体を活用して良好な状態に自分でコントロールする「身心の自己調整システム」を開発できた。その有効性と安全性を向上させることが今後の課題である。
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