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内臓脂肪簡易計測装置を用いた生活習慣病ハイリスク群の効率的な抽出法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17650201
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 応用健康科学
研究機関大阪大学

研究代表者

西田 誠  大阪大学, 保健センター, 助手 (00379273)

研究分担者 中村 正  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (90252668)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード内臓脂肪 / メタボリックシンドローム / アディポネクチン / 炎症性サイトカイン / 動脈硬化
研究概要

定期健診において、頚動脈内中膜厚(IMT)測定および最近開発した内臓脂肪面積簡易測定を導入した。また、メタボリックシンドローム(MetS)との関連が示唆される炎症性サイトカインとアディポネクチンを測定した。
内臓脂肪面積(Vfat)は、男性1655例、女性1533例で解析。VfatはBMIよりも腹囲に強く相関、さらにVfatとMetS各因子との相関係数は腹囲より大きくなった。また、Vfat高値で腹囲正常群は、腹囲高値でVfat正常群より、MetS各因子の悪化が認められた。したがってCTで測定する内臓脂肪面積と同じく、この内臓脂肪測定が健診レベルでの生活習慣病ハイリスクグループの抽出に有用であることが示された。
男性326例で、腹部肥満群で炎症性サイトカインがMetSの因子数増加とともに上昇し、腹部肥満を伴わないMetSの因子数増加には、炎症性サイトカインの変化は認められなかった。アディポネクチンは、腹部肥満を伴わない場合にMetSの因子数増加とともに減少した。内臓脂肪の存在が炎症の惹起とMetSの因子の集簇に関連すること、高アディポネクチン血症では、MetSの因子の集簇が起こりにくいと示唆された。女性では、アディポネクチン値が高く、炎症性サイトカインとMetSの因子の集簇に明らかな関係は認められなかった。IMTに関しては、Vfatおよび腹囲との相関がBMIより強く認められた。IMTはMetSの因子の集簇に従って増加するが、その傾向は女性でより明確になる。一方、炎症性サイトカインは男性でIMTと相関し、腹部肥満群でその関与が明確となる。生活習慣病に基づく動脈硬化形成過程での炎症性サイトカインの関与が男女で異なることが示唆され、将来の血管病ハイリスク群の選別に役立つ可能性がある。以上のデータの一部は平成18年および平成19年の日本循環器病学会で発表を行っており、現在投稿中である。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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