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乳幼児のメディア接触とその背景要因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17650212
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 応用健康科学
研究機関関西福祉大学

研究代表者

服部 伸一  関西福祉大学, 准教授 (20299142)

研究分担者 足立 正  倉敷市立短期大学, 教授 (30249536)
江原 寛昭  倉敷市立短期大学, 准教授 (90283986)
研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード乳幼児 / メディア接触 / 背景要因
研究概要

幼児のテレビ・ビデオ視聴時間とその背景要因との関連について検討するために,岡山県倉敷市内の2歳児を持つ母親941名を対象に質問紙調査を行った。調査は,2006年10月〜2007年3月に実施された。主な結果は,以下の通りである。1.属性要因との関連について,幼児が保育所に未就園で,祖父母と同居しておらず,母親が無職の場合に,幼児のテレビ・ビデオ視聴時間が長くなっていた。2.母親の心理社会的要因との関連について,受容的養育態度(13項目),管理的養育態度(8項目),情緒的支援ネットワークの認知(10項目),母性意識(12項目),夫婦関係の調和性(6項目),親のテレビに対する意識(5項目)について,それぞれ各項目の得点を加算集計し,幼児の平日におけるテレビ・ビデオ視聴時間別(3群)に,一元配置の分散分析を用いて比較・検討した。その結果,受容的養育態度,管理的養育態度,母性意識は,幼児のテレビ・ビデオ視聴時間の長短によって異なっていた。受容的養育態度と管理的養育態度については,テレビ・ビデオ視聴時間が長いほど,各々の得点が低くなった。また,親のテレビに対する意識においても幼児のテレビ・ビデオ視聴時間の長短によって異なり,視聴時間が長いほど得点が高くなっていた。3.幼児のテレビ・ビデオ視聴時間を従属変数,母親の心理社会的要因の各得点を独立変数とする重回帰分析の結果,幼児のテレビ・ビデオ視聴時間に影響を及ぼすのは,親のテレビに対する意識と管理的養育態度であった。しかし,決定係数はR^2=0.13となり,母親の心理社会的要因の影響は必ずしも大きいとは言えなかった。
以上より,テレビ・ビデオに依存しない育児を実践するためには,母親の孤立を防ぎ,時間的・精神的な余裕をもたらすための育児支援のあり方を検討する必要性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 2005

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 幼児のテレビ・ビデオ視聴時間とその背景要因に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      服部 伸一・足立 正・江原 寛昭, 他
    • 雑誌名

      倉敷市立短期大学研究紀要 第48号

      ページ: 1-10

    • NAID

      40015998524

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 母親の養育態度が幼児の睡眠習慣に及ぼす影響2007

    • 著者名/発表者名
      服部伸一, 足立 正, 三宅孝昭他
    • 雑誌名

      小児保健研究 第66巻 第2号

      ページ: 322-330

    • NAID

      10019498877

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 乳幼児のメディア接触に関する諸問題2007

    • 著者名/発表者名
      服部伸一, 足立 正
    • 雑誌名

      関西福祉大学研究紀要 第10号

      ページ: 199-202

    • NAID

      40015498077

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] 健康保育の科学2005

    • 著者名/発表者名
      奥田援史, 嶋崎博嗣, 足立 正編
    • 総ページ数
      223
    • 出版者
      (株)みらい
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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