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生分解性プラスチック表面の機能化による天然染料可染化

研究課題

研究課題/領域番号 17650217
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 生活科学一般
研究機関静岡大学

研究代表者

澤渡 千枝  静岡大学, 教育学部, 助教授 (70196319)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2006年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード環境対応 / 生分解性プラスチック / 化学修飾 / 機能化 / 天然色素 / ポリ乳酸 / 多官能基 / 染色 / 染色堅牢度
研究概要

地球規模で深刻化する環境汚染や化石燃料の枯渇問題に備えるため,汎用繊維・プラスチックにおいても環境への負荷が少ない素材の普及推進を図ることが望まれる.本研究ではデンプンから合成されるポリL乳酸(PLLA)を研究対象として,その肌にやさしい特性と保ったまま,安全な化学修飾を施すことで天然色素に容易に染色可能とし,乳幼児衣料にも安心して使用できるPLLA染色物を得る方法の開発を目指した.
17年度に絞り込んだ、室温・反応溶液共存下で、PLLA(ラクトロン平織)布に254nmの紫外線を15〜60J/cm^2照射し官能基導入を試みた。さらに反応溶液は、塩基性溶液と酸性溶液、反応方式は、浸漬式と石英ガラスサンド式について検討した。また、UV照射前後の40℃・1時間の前浸漬/後重合処理についても検討した。
化学修飾後試料の重量変化、官能基結合の指標としての酸性または塩基性染料染着量から化学修飾最適条件を決定した.さらに,最適条件でカルボキシル基を導入した試料のキトサン水溶液への浸漬によって抗菌性付与を試み、JIS L 1902を参考に評価した.
塩基性溶液下では、重量減少/繊維の損傷が目立ったが,酸性溶液では重量増加を確認した。反応方式では、ガラスサンド式で効率が高かった。繊維の性質保持と十分な官能基の導入との兼ね合いより、適切なUV照射量を40J/cm^2とし、酸性溶液を用いたガラスサンド式に前後処理を加えた条件を最適とした。この条件で得られた試料の染料染着量は,未処理PLLAの15倍に達した.
さらに、キトサン水溶液に浸漬させた試料のフーリエ変換赤外分光測定から、キトサンの導入が確認できた。キトサン導入資料は、おだやかではあるが未処理PLLAよりも高い抗菌性を示した。
上記の成果は,日本家政学会第59回大会(平成19年5月13日:岐阜)で発表予定である.
(785字)

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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