• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

新しい鉄強化食品開発のための鉄供給源となる食品素材としての鉄含有乳酸菌の有効性

研究課題

研究課題/領域番号 17650231
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 食生活学
研究機関首都大学東京

研究代表者

稲山 貴代  首都大学東京, オープンユニバーシティ, 助教授 (50203211)

研究分担者 篠田 粧子  首都大学東京, オープンユニバーシティ, 教授 (40132055)
岡 純  東京家政大学, 家政学部, 教授 (30194327)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード栄養学 / 食品 / コンプライアンス / 健康科学 / 消化器症状 / 生体利用効率
研究概要

【目的】
副作用を抑えた鉄供給源となりうる新たな食品素材として、昨年度の検討で鉄欠乏ラットにおいて高い生物利用能を示した鉄含有パン酵母(以下、パン酵母鉄)(鉄含有5%、Grow Company, Inc.製)の人への経口負荷による影響を検討することを目的とした。
【方法】
健常な成人女性24名を対象に、プラセボ群ならびにパン酵母鉄群に無作為に分け、プラセボあるいはパン酵母鉄(鉄含量4mg)のカプセルを1錠1日、4週間にわたり毎日継続摂取することを依頼した。なお、本研究は、公立大学法人首都大学東京の研究安全倫理委員会の審査を受け、倫理的な配慮のもとに実施した。
【評価項目と結果】
1.給与期間中にプラセボ群とパン酵母鉄群ともに服用を離脱するものが現れなかったことより、コンプライアンスが得られたことが認められた。
2.給与前後ならびに期間中毎週1回実施したGSRS質問調査の結果、両群ともGSRSスコアには変化がなく、パン酵母鉄服用による消化器症状の副作用は出現しなかったことが確認された。
3.給与前後で評価した血液性状(ヘモグロビン、ヘマトクリット、総鉄結合能、鉄、フェリチン)は両群とも変化はみられず、また、毎週1回実施した末梢血管モニタリング装置によるヘモグロビンの経過観察においても、変動は認められなかった。健常成人においては、4週間のパン酵母鉄摂取による血液性状への影響は認められなかった。
本研究によって、パン酵母鉄は、コンプライアンスが高く、消化器症状の副作用の少ない鉄補給素材として有用である可能性が示唆された。今後は、ヒトを対象とした鉄欠乏状態の改善効果など、臨床上あるいは公衆栄養上の検証が必要であると考える。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi