研究課題/領域番号 |
17650255
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
石口 彰 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (10184508)
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研究分担者 |
池田 まさみ お茶の水女子大学, 人間発達教育研究センター, 特任准教授 (00334566)
田中 美帆 群馬県立女子大学, 国際コミュニケーション学部, 講師 (50345419)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 子ども向け「こころの科学」 / 科学的思考力 / 知覚学習キット / 科学教育 / 体験型学習 |
研究概要 |
本研究では、心理学で扱う知覚現象を科学教材に取り入れ、子どもの科学的思考力の"解発"と"育成"に向けて、知覚学習キットの開発、および、学習キットを用いた教育プログラムの開発を行い、その効果を授業実践において検証することが目的である。これまで、主に、中学生を対象として、学習キットの開発(教授法開発)、授業実践、授業評価の3点に取り組んできた。特に、最終年度(平成19年度)は知覚学習キットの完成を目指した。 知覚学習キットの開発: 錯視現象を素材とした学習教材および学習プロセスを考案し、これをパーソナルコンピュータ上で一連のステップで実行できるようにプリケーション化した。本アプリケーションは、これまでの理科教材に類を見ないオリジナル性の高い科学教材(学習支援装置)として、現在、特許出願中である。 授業実践:前年度に引続き、本研究のなかで考案してきた学習教材や学習プロセスを導入した「こころの科学」教育プログラム(出前授業形式)を定期的に実施した(都内中学校5校、約150名)。 授業評価:授業前後にアンケート調査を行ない、本教育プログラムの学習効果を検証した。学習態度、学習意欲、理解度を効果の変数として、教材内容や指導法などについて分析したところ、その有効性が確認された。さらに、生徒に対して、学習体験は「なぜ?」という考えに至ったかどうか、また、その現象が起こる理由を知りたいという考えに発展したかどうか、あるいは、他の現象の因果関係にも関心が拡がったかどうかなど、科学的思考に関わる意識調査を行い、本教育プログラムの効果を総合的に分析、評価した。 本教育プログラムの展開:知覚学習キットを用いて、現場の先生が、自ら「こころの科学」教育を実践できるよう、現在、先生と生徒のための学習マニュアルを作成しており、今後はその普及活動にも取り組んでいく。
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