研究課題/領域番号 |
17650259
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中村 純 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 教授 (30130876)
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研究分担者 |
隅谷 孝洋 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 助教授 (90231381)
山田 恒夫 (独)メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (70182540)
岡部 成玄 北海道大学, 情報基盤センター, 教授 (70169134)
辰己 丈夫 東京農工大学, 総合情報メディアセンター, 助教授 (70257195)
村田 育也 北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (80322866)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 情報倫理 / ユニバーサルデザイン / ビデオ教材 / ネットワーク社会 / e-ラーニング / オンライン教材 / セキュリティ |
研究概要 |
ITの急激な発達により、ネットワークは日常で無くてはならないものになると共に、そこでは多くの危険も存在し、自らの身を守り、また知らない間に加害者とならないために、現代社会における情報倫理教育の必要性は高い。特に、大学の一般教育においては、学生はネットワーク社会に直接触れ、そこでの生活手法を学ぶとともに、社会での規範も学ぶ必要がある。我々は、これまでに、大学生が自分たちの問題と感じることができるような教材として、情報倫理ビデオを開発してきた。幸い、多くの支持を受け、現在数万ライセンスが国内で利用されている。 しかし、これからの大学環境は、障害者も健常者も同じように学び、生活できる空間、ユニバーサルデザイン空間でなければならない。ビデオ教材は、メディアとしてのインパクトが大きいが、そこでは出演者のセリフも大きな役割を果たすため、聴覚に障害を持った学生は学ぶのに困難を感じてしまう。 そこで、本プロジェクトでは我々がこれまでに開発してきた情報倫理ビデオのすべてのクリップに字幕を付け、その効果を調べた。問題点としては、登場人物が若い学生という設定であるため、セリフはかなり早口で、それに合わせた字幕を付けると読むのに困難が生じる、しかし、実際のしゃべった時間より長く表示すると、場面の動きを正しく把握できないということが分かってきた。 もちろん、たとえ一部しか読めない場合でも、何もない場合に比べての優位性は高く、現時点では実用に耐えるものであるが、将来の課題となった。 また、留学生に対しても同じように学んでもらうための教材の検討も行った。英語については容易に制作できることがあきらかになったが、他の言語については、フォントの問題があり、国外の機関との協力が必要である。
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