• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

花粉の飛散挙動に与える都市化の影響について

研究課題

研究課題/領域番号 17651011
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 環境動態解析
研究機関神奈川工科大学

研究代表者

中根 一朗  神奈川工科大学, 工学部, 講師 (30221451)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード環境変動 / 環境モデル / 人間生活環境 / 数値流体力学 / 混相流 / 環境流体力学
研究概要

本研究課題の目的は、人体へ侵入する花粉量が都市化により受ける影響を明確にすることである。例えば、都市では、ヒートアイランドのような再循環型の対流や、東京ウォールのような大気の流れを妨げる現象が散見される。加えて、路面舗装率が高く、落下した花粉は吸着されづらい。このため、都市部においては、花粉が停留的に再循環をしている可能性があり、しかも、地表面から上昇する気流にのり、下方より真っ直ぐ鼻孔に侵入する花粉も少なくないと予測される。
そこで、気流により花粉が飛散する現象、花粉が地表面から再浮遊する現象、吸気により花粉が鼻孔に侵入する現象の3種類に、現象を大別して検討を加え、それぞれ以下の知見を得た。
気流により花粉が飛散する現象に関して:粒子の衝突や流れに対する影響を無視し、さらに、粒子形状を球とした上でオイラー法的に解析するモデルを作成した。そして、このモデルにより数値計算を行い、可視化計測結果と比較・検討してこのモデルを評価した。その結果、2次元平板上境界層においては数値計算結果と可視化計測結果は定量的にも一致し、本モデルにより、花粉の飛散挙動の予測が充分に可能であることが分かった。加えて、花粉の飛散挙動の予測においては、外力として気流による抗力のみを考慮すれば充分であることも分かった。
花粉が地表面から再浮遊する現象に関して:上記のモデルでは、粒子の転動・滑動、マグナスカとサフマン揚力等を考慮したが、地表面からの再浮遊を予測することはできなかった。このため、実験により検討した結果、再浮遊においては跳躍が重要であること、特に、粒子の回転により【反射角>入射角】となることで再浮遊に到ることが分かった。
吸気により花粉が鼻孔に侵入する現象に関して:人間と同様な鼻からの吸気をおこなう頭部ファントムモデルを用いて可視化計測を行い、数値計算結果と比較した。ただし、計測結果と計算結果では、計算結果の速度が50%程度以上速く、定性的な一致に留まった。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 身近な環境問題とシミュレーション-浮遊・飛散する花粉の挙動予測-2007

    • 著者名/発表者名
      中根 一朗, 井手 武
    • 雑誌名

      シミュレーション(日本シミュレーション学会学会誌) 26・2(掲載予定)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 地表面からの浮遊を考慮した花粉の飛散挙動の予測に関して2006

    • 著者名/発表者名
      中根 一朗
    • 雑誌名

      日本機械学会2006年度年次大会講演論文集 5

      ページ: 547-548

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 花粉の飛散挙動の数値シミュレーション2006

    • 著者名/発表者名
      中根 一朗
    • 雑誌名

      日本花粉学会第47回大会講演要旨集

      ページ: 38-39

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 地表面からの浮遊を考慮した花粉の飛散挙動に関して2006

    • 著者名/発表者名
      浦上 淳, 伊豫田 貴行, 入内 島裕二, 中根 一朗
    • 雑誌名

      平成18年度神奈川県産学公交流研究発表会資料

      ページ: 367-367

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 都市キャノピー層内の非定常風向・風速測定に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      萩原 雄一, 野邉 康宏, 畠中 仁, 中根 一朗
    • 雑誌名

      平成18年度神奈川県産学公交流研究発表会資料

      ページ: 368-368

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi