配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
研究概要 |
今年度は、以下の手順で調査・研究を行ない、これまでの分析を含めて次のような成果を発表した. 1.効率性の計量分析 ・18年度に実施した生態移民調査結果に基づき,移民農家の技術効率性に関する計量分析を行った. 2.生態移民村および移住元地域の現地調査 ・中国内モンゴル自治区の生態移民村間の経営状況の違いを調べるため,複数の生態移民村を訪問し,農家および生態移民村の管理者への聞き取り調査を実施した.特に,移住前後の所得や家計支出の変化,移住の要因,労働時間・作業の変化についてデータを収集した.また,移住前の草地を踏査し,地域の植生の回復状況や残っている農家の経営状況を調査した. 3.生態移民村の標本調査 ・18年度調査した内モンゴル自治区ウランチャブ盟の生態移民村のパネルデータを収集した. ・生態移民村間の違いを見るために,約20の移民村から農家経営のサンプル調査を行った. 4.解析 ・調査したサンプルデータのチェックおよび集計作業を行った. ・生態移民村間の経営状況の違いおよび移民村とそれ以外の酪農経営の比較,移住の要因,移住後の技術効率性変化,ならびに移住元の放牧圧の変化等を総合的に分析し,草原の放牧圧の軽減と牧民所得の維持・向上を両立しうる政策について論文「中国内モンゴルの生態移民と農家所得」にまとめ国際開発学会で発表した。 [研究協力者] 内蒙古財経学院教授 双喜:放牧型畜産に関する現地調査・合同研究会の企画・調整. 内蒙古農業大学・経済管理学院・助教授 根鎖・杜富林:現地調査(酪農地域調査)の企画・調整
|