研究課題/領域番号 |
17651087
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
本間 利久 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (00091497)
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研究分担者 |
小野里 雅彦 北海道大学, 大学院・情報科学研究, 教授 (80177279)
木村 圭司 北海道大学, 大学院・情報科学研究, 准教授 (30294276)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 情報科学 / フィールド情報学 / サイバーフィールド / シミュレーション / 空間情報 / フィールド情報 / シュミーレーション |
研究概要 |
本研究では、多様な現実社会を構成するフィールド情報の情報化・知能化を実現する上で、基礎となるサーバースペースを中核とし、フィールド情報学の横断的な体系確立を目指した。これまで、個別のフィールドごとに情報化が試みられてきたが、本研究では仮想空間に構築されたサイバーフィールドを情報共有の場とするサイバーフィールド・アプローチを用いて、フィールド情報学共通の方法論とシステム環境を構築してきた。 本研究では、相互の情報共有を進めながら、各分野における研究を発展させてきた。共通とする対象地域はシベリア及びアラスカの北方林である。まず、サイバーフィールドに関する情報理論の検討では、XML,UML,Onthologyなどの手法を用いた情報モデリングの検討を進めてきた。大量データのシミュレーション技法に関する研究は、GRIDコンピュータを用いて、地域気象モデルの計算と、北方林の森林火災延焼拡大シミュレーションを行った。実フィールドで収集したデータのサーバーフィールドデータ化については、アラスカで取得したGPSデータを元にGIS上でデータを構築し、属性付加と多レイヤーの構築を行い、シミュレーションで使用できるようにした。最後に、分野横断的なフィールド情報学手法の確立に関する検討を行い、これまでに得られたデータから森林火災に関するシミュレーションを行って、その結果を実フィールドにフィードバックする手法を検討した。 本研究の結果、これまで別々に進んできたいくつかの情報科学的アプローチを、一つの具体的な空間と事象(アラスカにおける森林火災)を対象として、情報共有化を行い、フィールド情報学の事例を構築することができた。さらに、シミュレーションによる予測結果を実フィールドにフィードバックすることも可能であり、今後の応用が期待できる。
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