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ヒロシマ・グランドゼロ(ヒロシマ爆心地における町並みと原爆爆発のCG再現)

研究課題

研究課題/領域番号 17652018
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 美学・美術史
研究機関広島市立大学

研究代表者

中嶋 健明  広島市立大学, 芸術学部, 教授 (90275420)

研究分担者 青木 研  広島国際大学, 心理科学部, 講師 (70320421)
福田 由美子  広島工業大学, 工学部, 助教授 (50289261)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード再現 / 復元 / ヒロシマ / CG / 3D / 爆心地 / 映像 / ヴァーチャルリアリティー(VR) / 芸術的視点 / VR / 3DCG再現
研究概要

広島は世界中で第一番目の爆心の町として世界中に知られている。しかし、原爆投下前の町並みや、豊かな文化の薫る寺院や公共施設など、その存在を伝える資料は非常に少ない。
戦火によってその大部分を消失してしまったこれら文化を伝える貴重な写真や映像などを発掘し、また辛くも一命を取りとめた生存者の方々の証言によって、限りなく真実に近い、被爆前の広島の町並みや民家や寺院などの建築物の再現は、想像を遥かに超えるほど困難なものであった。
中でも生存者の貴重な証言は、戦争の心の傷との葛藤の結果、戦後50数年の時を経て、ようやく口を開く苦渋の言葉であった。しかも当時の様子を大人の眼線で、なおかつ客観的に伝えてもらえる当時20代〜30代の生存者の方々は既に80歳を超える高齢で、インタビューや途中段階で出来たCGを見てもらいながらの証言の収集は困難を極めた。
幸い協力関係にあった広島大学医学部、放射線影響医科学研究所の早川研究室竹崎先生(H16年当時)の全面的な協力の基Stereo Analyst for IMAGINE三次元測定技術を利用して、同じく早川研究室が入手した原爆投直前の米軍撮影の航空写真とに基づく立体視システムによって、これまでの再現では得られなかった、非常に正確な位置関係を再現する事が出来た。
本研究で再現された町並みは、あたかも現実に存在するような非常に現実感を持った写実的なものでなくてはならなかった。何故ならば、再現された3DCGの映像やデータは、当時の時代感や生活感など、当時の空気までをも含んで後世に伝えられなければならないからである。それによって初めて原爆投下前の広島の文化を伝えることが出来るからである。
そのため近隣の、広島の町と時代背景の近い関係の町並みや建築物を取材した。そしてデジタルカメラで撮影した建築物の外壁や屋根やふすまや看板など、膨大な量の写真からテクスチャーデータを作成して3DCG再現に役立てている。
また、研究分担者の広島国際大学の青木研講師は、Javaスクリプトによりプログラマブルな原爆爆発の瞬間のきのこ雲生成のプロセスを再現したCGは、広い分野で反響を呼んだ。
平成18年度末、一部のデータはVRMLへ変換し、青木講師の作成した可搬形の立体視スクリーンによって、没入感のあるVR環境を提供することが可能となった。
本研究で再現されたデータや映像は平成17年8月5日夜放送のTBS開局50周年、戦後60年特別企画「"ヒロシマ"あの時原爆投下は止められた今明らかになる悲劇の真実(筑紫哲也司会)」の中で使用され、各界に反響を呼んで話題となり、これまであまり行われてこなかった爆心地の映像復元を広く周知する結果となった。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] ヒロシマ・グランドセロ2007

    • 著者名/発表者名
      中嶋 健明
    • 雑誌名

      広島市立大学芸術学部紀要(H18年度)

      ページ: 8-8

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] HGO2006

    • 著者名/発表者名
      青木 研
    • 雑誌名

      第二回日本感性工学会春季大会予稿集

      ページ: 5-5

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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