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映像翻訳論:日本映画とアニメにおける字幕・吹替版の翻訳研究

研究課題

研究課題/領域番号 17652022
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 日本文学
研究機関大阪大学 (2007)
大阪外国語大学 (2005-2006)

研究代表者

米井 力也  大阪大学, 文学研究科, 教授 (50178373)

研究分担者 平田 由美  大阪大学, 文学研究科, 教授 (60153326)
研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード日本文学 / 映像翻訳 / アニメーション / 侍 / キャラクター / イメージ / 翻訳研究 / 日本映画 / 日本アニメ / 字幕・吹替版
研究概要

(1)本年度は、昨年度に引き続き、『紅の豚』『ハウルの動く城』等の宮崎駿監督作品における〈女性表象〉について、日本語版と英語吹替版を対照させながら考察した結果、英語吹替版では〈自立した強い女性〉として描かれる傾向が強いことが判明した。ここには日本語から英語への翻訳の問題だけではなく、二つの文化におけるジェンダー表象の差異が反映していることを認識する必要があるだろう。
(2)また、『もののけ姫』をはじめとする日本の中世を舞台に描かれた作品をとりあげ、「〈侍〉の表象」というテーマで、時代劇アニメーションで用いられる日本語の特性を分析したうえで、映像翻訳を介する〈侍〉のイメージの受容の問題についても考察した。〈侍〉の表象をとりあげたのは、時代劇の言葉を〈役割語〉と捉え、〈侍〉とその周辺の諸階層が用いる日本語が実際にその時代に話されたものではなく、「時代劇」というジャンルで形成されたものとして再検討することが必要だろうと考えたからである。
(3)『もののけ姫』以外には、源頼光の四天王の一人、坂田公時が女性主人公という設定である『怪童丸』を分析対象にとりあげた。近年の時代劇アニメーションのいくつかに登場する女性と同様、この坂田公時も『風の谷のナウシカ』のナウシカに通じる〈戦士〉の側面を持っているため、〈戦う女性ヒーロー〉の一例として〈女性表象〉の変遷のなかに位置づけることも可能である。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 解説:規範と逸脱2007

    • 著者名/発表者名
      米井 力也
    • 雑誌名

      日本語の歴史(平凡社ライブラリー) 4巻

      ページ: 469-477

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 文学言語としての話法2007

    • 著者名/発表者名
      平田 由美
    • 雑誌名

      表現研究 86号

      ページ: 9-19

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 『風の谷のナウシカ』と役割語2006

    • 著者名/発表者名
      米井力也
    • 雑誌名

      日本語講座年報 2005-2006

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2021-09-24  

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