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1940年代のアメリカにおける超現実主義と実存主義の受容

研究課題

研究課題/領域番号 17652033
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 ヨーロッパ語系文学
研究機関上智大学

研究代表者

永井 敦子  上智大学, 文学部, 教授 (50217949)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード超現実主義 / 実存主義 / サルトル / 抽象表現主義 / グリーンバーグ / シュルレアリスム / ブルトン / アプストラクシオン=クレアシオン / 20世紀フランス文学 / フランス:アメリカ
研究概要

本年度は研究課題について以下のように研究を進めた。1)サルトル自身やアメリカの文芸誌、美術誌が40年代に実存主義を紹介するにあたって、なぜ超現実主義を批判対象とする必要があったのかを明らかにするために不可欠な問題として、サルトルの超現実主義との関係を通時的にたどり、特にその初期思想における独我論乗り越えの試みに当時のブルトンをはじめとする超現実主義者の問題意識との共通点を見出した。この問題は論文のほか、07年の日本フランス語フランス文学会秋季大会にて開催したワークショップ「1930年代シュルレアリスムの政治と美学」においても部分的に展開した。また2008年3月にフランスのアンジェ大学において二週間客員教授をつとめた際に「サルトルと超現実主義」という題で講義を行い、参加下さったサルトルの初期思想を専門とするジャン=マルク・ムイエ先生他と意見交換を行った。2)第二世界大戦後の日本における実存主義と超現実主義の受容の問題に関しては特に花田清輝のモダニズム論、超現実主義論を中心に、当時の日本の前衛美術に関する資料の分析を行い、そこに全般的指摘できる超現実主義に関する不理解、誤解がどのような起源を有するものかを探った。3)30年代のアメリカにおいて、実存主義に思想的支援を求めつつ抽象表現主義評価と超現実主義批判を行ったクレメント・グリーンバーグ他当時の多様な美術批評を分析して、40〜50年代アメリカの美術批評における超現実主義批判のディスクールの成立過程とそのディスクールのアメリカ、日本における影響を探った。4)2008年3月にフランスに研究滞在し、ペヴスナーら30年代に幾何学的抽象と超現実主義の中間領域にいた芸術家や、パーレンら40年代に抽象表現主義と超現実主義の中間領域にいた芸術家に関する資料等の収集と分析を行った。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 2005

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] クレメント・グリーンバーグのシュルレアリスム批判2008

    • 著者名/発表者名
      永井 敦子
    • 雑誌名

      水声通信(水声社) 23

      ページ: 112-123

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] サルトルとシュルレアリリスム2007

    • 著者名/発表者名
      永井 敦子
    • 雑誌名

      水声通信(水声社) 20

      ページ: 66-75

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] サルトルの芸術論2005

    • 著者名/発表者名
      永井敦子
    • 雑誌名

      別冊 環 11

      ページ: 81-96

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 『サルトル21世紀の思想家』のうち、永井敦子、「サルトルの美術批評とアメリカ滞在」186頁~205頁2007

    • 著者名/発表者名
      石崎晴巳, 澤田直編
    • 総ページ数
      350
    • 出版者
      藤原書店
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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