研究課題/領域番号 |
17652044
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 長崎短期大学 |
研究代表者 |
小嶋 栄子 長崎短期大学, 英語科, 助教授 (10399256)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 手話 / 手話-日本語辞典 / 見出し手話 / 見出しキーワード / 手話形態素 |
研究概要 |
17年度の基本見出し手話選定再検討の作業を受け、『手話-日本語辞典』のサンプル作成の第1ステップとして、手話形態素としての片手(右手)の働きから見出し手話を排列できるように、片手だけを使って表現する「片手手話」159例を選定した。これらすべてについて静止画起こしを行い、専門家にそのイラスト作成を依頼した。できあがったイラストに関しては、手話通訳専門家の助言を仰ぎながら随時修正し、手話を知らない一般の人々が見ても理解しやすい表現となるように心がけた。 イラスト作成と平行して、見出し手話の排列を決めるために、それぞれの手話に見出しキーワードを貼り付ける作業を行った。見出しキーワードとは『手話-日本語辞典』を効率的に引くために、見出し手話の視覚的特徴を表す語である。したがって今回選定した見出し手話159例には、すべてにまず「片手・右手」という共通の見出しキーワードが貼り付けられることになる。次に右手のどの部分が主に使われているか、という見出しキーワードを貼り付けた。たとえば、【思う】(「思う」を表す手話(以下同じ))には「人差し指」、【泣く】には「親指と人差し指」、【みんな】には「手のひら」、【勝つ】には「こぶし」などのように、その向きや形に関係なく視覚的に最も捉えやすい形や部分を表す語を選んだ。さらに、「口」や「胸」などのように右手が触れるか近くになる身体の部位と、その部位に対して「近づく」「離れる」「回す」などの動きの方向も見出しキーワードに加えた。 以上の作業後、最終的に80例の手話を選定し、見出しキーワードから引くことのできる『手話-日本語辞典サンプル』を作成した。この辞典サンプルの特徴は、実際に調べたい手話の意味を知りたい時に、見出しキーワードの組み合わせからある一定の手話グループを特定し、その中から初めてイラストを見ながら目的の手話にたどりつくという点にある。
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