研究課題/領域番号 |
17652053
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大谷 晋也 大阪大学, 留学生センター, 准教授 (50294137)
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研究分担者 |
埋橋 淑子 大阪大学, 留学生センター, 非常勤講師 (40402987)
スミス 朋子 (すみす 朋子) 大阪大学, 留学生センター, 非常勤講師 (50402988)
内藤 裕美 大阪大学, 留学生センター, 非常勤講師 (60402989)
楠木 理香 立命館大学, 言語教育センター, 外国語嘱託講師(日本語) (50411244)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 医療支援 / 医療制度 / 外国人受診者 / 医療ボランティア / 地域ネットワーク / 医療通訳 / 問診票 |
研究概要 |
大阪府下のボランティア団体において、引き続き、運営委員会や月例会・講習会等に参加して参与観察を行うとともに、医療通訳をはじめとした実際の医療支援活動を務めるなどして調査・研究を行った。 また、外国人に対する医療支援体制を調査するため、長野県と島根県の国際交流関係機関やボランティア団体を訪問し、実際の活動や問題点についてインタビューを行い、市民と行政が協働して担う、医療支援リソース開発やサポート体制構築の方向性について調査した。 さらに、大阪府内の公立病院で実際に使われている問診票(内科・外科・産科)の理解度を調べ、今後の医療コミュニケーションの向上に資するため、昨年度の1対1の面接調査を補完・充実させるものとして、日本人85名・外国人25名の計110名に対してアンケート調査を行い、その結果を分析した。これに関しては、「外国人にもわかりやすい問診票とは:問診票の理解に関する調査」の題で、『国際保健医療』(日本国際保健医療学会誌)に掲載した。 同時に、受診者の側から見た保健・医療の問題を調査・研究するため、新たに、外国人受診者と1対1の面接調査を行い、その結果を「聞き取り調査からみる外国人の保健・医療機関利用の実態」として発表した。 以上のような調査・研究から、 1.医療情報過疎におかれている外国人受診者の姿 2.日本人受診者とも共通点の多い、医療現場におけるコミュニケーションの諸問題 3.受診支援体制の充実へ向けた課題 4.医療支援リソースや支援内容の吟味と充実の必要性 が浮かび上がった。 これらを軽減・解決することは、医療の質そのものの向上に資する面も大きいことに鑑み、医師の助言の下、内科用の問診票モデルを作成するとともに、講演会等において成果の一部を発表した。
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