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英国学校教育における非英語母語話者に対する言語教育政策の現状と課題

研究課題

研究課題/領域番号 17652057
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 外国語教育
研究機関群馬大学

研究代表者

渡部 孝子  群馬大学, 教育学部, 准教授 (90302447)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード英国 / エスニック、マイノリティ / English as an Additional Language / ナショナル、リテラシー、ストラテジヒ / インクルージョン / 言語教育政策 / 学校教育 / 外国人児童・生徒 / The National Literacy Strategy / EAL / 第2言語 / 外国人児童
研究概要

本研究で明らかになったことは以下の通りである.
1)エスニック、マイノリティの子供に関する事件の政府調査報告書は,現在の言語教育政策にも影響を与えていることがわかった.いくつかの例を以下に示す.『バロック報告書』(1975)では,専門性に関わらず全ての学校教員は英語教育に力を注ぐことが強調され,『スワン報告書』(1985)では,バイリンガル学習者の取り出し教育,語学センターでの教育は人種差別であるとした.また『マクファーソン報告書』(1999)では,学校を含む組織的人種偏見について明らかになった.
2)1992年以降NALDIC(カリキュラムにおける言語発達学会)よって,付加言語としての英語(English as an Additional Lariguage:EAL)という概念が英国学校教育に定着した.
3)インクルージョン政策により,EAL児童・生徒はできる限り原学級で指導を行うことが求められ,担任とEAL専門家や支援者とのティーム・ティーチングが行われている.しかしティーム・ティーチングによる教育効果は期待できないことがわかった.また教育現場では,EAL児童と特別な教育ニーズがある児童との学び合いは意図的に計画実施されていたが,EAL児童と英語母語話者児童との学び合いは特に意識されてはいなかった.
4)「ナショナル・リテラシー・ストラテジー」のEAL児童のための手引き書や指導案を分析し,EAL児童の英語力を国語科教育を通してどのように高めていくことができるかという示唆が得られた.研究結果から,日本の多文化・多言語状況の学校教員に求められる資質が明らかになった.さらに国語科教育と日本語教育の統合的アプローチの開発の可能性を見いだすことができた.今後本研究の研究成果を,国語科教育と日本語教育の統合的教育アプローチの開発研究に繋げていきたい.

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] イギリスのナショナル・リテラシー・ストラテジーにおける英語を母語としない児童へのアプローチに関する一考察2008

    • 著者名/発表者名
      渡部 孝子
    • 雑誌名

      群馬大学教育実践研究 25

      ページ: 211-222

    • NAID

      40015941551

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 英国のThe National Literacy Strategy における外国人児童・生徒へのアプローチ2007

    • 著者名/発表者名
      渡部 孝子
    • 学会等名
      異文化間教育学会第28回大会
    • 発表場所
      目白大学
    • 年月日
      2007-06-02
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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