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江戸期絵画資料に基づく体形と衣服デザインの定量的分析および相互作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17652082
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 文化人類学・民俗学
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

森下 あおい  滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (10230111)

研究分担者 黒川 隆夫  京都工芸繊維大学, 大学院・工芸科学研究科, 教授 (00029539)
研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2007年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード体形 / 絵画 / 浮世絵 / 写真 / 着衣形態 / 江戸期 / 明治期 / 衣服 / 人体 / 芸術 / 工学 / 美学 / 女性
研究概要

本研究では安土桃山時代から江戸時代および明治時代までの代表的な浮世絵作品を資料として,描かれた女性の着衣形態から体形を推定し,人体の特徴を示す頭部,体幹部位の幅形項目,および手足の長径項目を算出して定量的に体形の時代推移を分析した.この分析結果から,浮世絵に描かれた女性像は胴部にくびれが少なく,現代の日本人女性と比較して胴長の体形特徴であることが判明した.さらに江戸期を50年ごとにグループ化し,その平均体形を分析すると,各期間に痩身であるか否かまた傾きがあるか否かの姿勢など固有の特徴が判明した.本年度はこれらの女性像が現実の体形との関係性と相違を解明する為,生体計測値や写真資料が現存する幕末から明治期を対象として,当時の現実の女性と浮世絵の体形を比較分析した.その結果,江戸期の全時期の中で幕末から明治期の浮世絵は,現実の女性に共通した特徴を持つ女性像が描かれており,特に浮世絵と当時の現実の芸妓の体形は極めて近いうえに,芸妓は現代女性にも近い痩身型の体形特徴を持つことが判明した。
本研究における江戸期〜明治期年に渡る絵画からの体形分析は定量分析としての意義だけではなく,多くの浮世絵資料から現実の体形が絵画に如何に映し出され影響していたのかを解釈することを可能にしたと言える.今後広い分野の絵画資料にこの手法を活用することで,体形や衣服デザインに関する情報が解明されると考える.

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (9件)

  • [雑誌論文] 写真に基づく明治期女性体形の定量化と他の時代の体形との比較2006

    • 著者名/発表者名
      森下 あおい
    • 雑誌名

      ヒューマンインタフェース学会ノンバーバルインタフェース研究会講演予稿集 Vol. 7

      ページ: 1-8

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] FEMALE BODY DEPICTED IN UKIYO-E. IN THE EDO PERIOD2006

    • 著者名/発表者名
      森下 あおい
    • 雑誌名

      デザイン学研究 Vol. 53 No. 61

      ページ: 43-50

    • NAID

      110004737732

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 浮世絵に描かれた小袖着衣形態の定量的考察2006

    • 著者名/発表者名
      森下 あおい
    • 雑誌名

      芸術工学会誌 No. 40. Mar

      ページ: 15-20

    • NAID

      40007258444

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 浮世絵に描かれた女性の人体形態の定量的考察2006

    • 著者名/発表者名
      森下 あおい
    • 雑誌名

      芸術工学会誌 No. 41. Sep

      ページ: 66-73

    • NAID

      40015136661

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 浮世絵における女性像とその定量化2006

    • 著者名/発表者名
      森下 あおい
    • 雑誌名

      MAQUILLERポーラ文化研究所研究ノート No. 26

      ページ: 4-5

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 写真に基づく明治期女性体形の定量化と他の時代の体形との比較2006

    • 著者名/発表者名
      黒川隆夫, 森下あおい
    • 雑誌名

      第10回ノンバーバルインタフェース研究会予稿集

      ページ: 1-8

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 浮世絵における女性の体形と小袖の時代推移に関する定量的研究2006

    • 著者名/発表者名
      森下あおい
    • 雑誌名

      京都工芸繊維大学博士学位論文

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 世絵からみた江戸時代女性の人体形状の定量的考察2005

    • 著者名/発表者名
      森下あおい, 黒川隆夫
    • 雑誌名

      第9回ノンバーバルインタフェース研究会予稿集

      ページ: 1-8

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 浮世絵と写真に基づく幕末から明治に至る女性の形態の定量的考察2005

    • 著者名/発表者名
      森下あおい, 黒川隆夫
    • 雑誌名

      第11回公開シンポジウム人文科学とデータベース論文集

      ページ: 47-54

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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